ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

愛・哀コントローラー

20011年12月28日武道館では、「FINE FINE FINE」、「RED LIGHT」、
「嘆くなり我が夜のFantasy」のモンキー曲出現の衝撃、
新しくより強く響いた「HATE」、ダチョウ倶楽部との「マサユメ」の盛り上がり等が
印象的だったけれど、今ふっと唇をついて出てくるのは、
「煩悩コントロール」の
“嵐の中で見つけた金属はまた新しい扉を開く鍵 ”のフレーズだ。
赤と青の照明に照らされて歌う吉井和哉は、息を呑む程美しかったなあ。
”青い龍が空を駆け抜け”で
左右のスクリーンを駆け昇って行く青い光の龍。
それがいつか金色のDNAの二重螺旋の光に変わって、
スクリーンも照明も本当に綺麗だった。
お経のような呟き部分は、多分こうだろうと思う。
愛別離苦(あいべつりく)怨憎会苦(おんぞうえく)
求不得苦(ぐふとっく)「五蘊盛苦」(ごうんじょうく)・・・”
愛する対象と別れねばならない「愛別離苦」(あいべつりく)
憎む対象に出会わなければならない「怨憎会苦」(おんぞうえく)
求めても得られない「求不得苦」(ぐふとっく)
五蘊盛苦」(ごうんじょうく)
色(しき) =すべての物質を指し示す。
この場合、「身体」機能が活発であるために起こる苦しみ
受(しゅ) =物事を見る、外界からの刺激を受ける「心」の機能
想(そう) =見たものについて何事かをイメージする「心」の機能
行(ぎょう)=イメージしたものについて、
何らかの意志判断を下す「心」の機能
識(しき) =外的作用(刺激とイメージ)、内的作用
(意志判断)を総合して状況判断を下す「心」の機能。
五つの要素(五蘊)、つまり色・受・想・行・識
(身体・感覚・概念・心で決めたこと・記憶)のそれぞれに
執着することが苦しみなのだそう。
仏教では四苦(生・老・病・死)に、「愛別離苦」「怨憎会苦」
「求不得苦」「五蘊盛苦」または「五陰盛苦」を加えて「八苦」。
これが「四苦八苦」。

五陰盛苦」この五陰とは、
「地」は大地のように固い骨。
「水」は唾液とか血といったような液体。
「火」は熟、つまり体温。
「風」は呼吸。
それらが集まって「空」。この五つが人間の精神的作用を構成しているとされ、
五陰盛苦」(ごおんじょうく)とは、人間生存自身の苦。

”全てを渡され僕らは生まれてきた
全てをクリアして心のドアをひけ" って吉井和哉は、歌うんだね。
「愛」は、「苦」であり「哀」。

”109に増えてしまった煩悩 ”なんて
到底私には、コントロール出来ないけれど、
閉じた心のドアを開く鍵を見つけに行かなきゃなあ♪