「月刊アニメージュTV」前田真宏監督出演内容

前田監督が出演されているアニメージュTV#10を昨晩観ました。
後半十五分ころから約七分ほど、GONZOスタジオ内でのインタビューのほか、コンテを製作したりスタッフに指示を出す様子が放映されました。(スタッフの一人はソエジマさん?かと思いましたが確信無し)
サイン入り巌窟王スペシャルCD-ROMのプレゼントも有り。(雑誌アニメージュ10月号の応募券が必要)

放映はCSファミリー劇場にて(スカパー!ch.361/ケーブルテレビほか)
毎週日曜深夜1:30〜と毎週火曜深夜0:30〜 11月 9日まで


インタビュー部分抜粋

最初っからあのいつかは演出なり、あるいはあの、ストーリーにアイディアを出すブレーン的な人なり、あるいはもうはっきり言って監督なり、そういうポジションになりたいと思ってましたね。


■演出意識の変化
最初はとにかくもうたとえば視野は狭く、って自分が面白いものが作れてればオッケーとか思ってるわけじゃないですか。ちょっとでもやればなんでもオッケーとか思ってるわけですけど。
だんだんもうちょっとその、あのそれでいいのかなっていう・・・自分・・・今でも自分が楽しみたいっていうのは一番大きいんですけど、自分が心の底から面白いと思えるもの以外お勧めできないってな基本はどっかあって、その、ちゃんと面白いものをやりたいてのもあるんですけど反面じゃあでもお客さんの目から見たらどうなのだろうとかね・・・ほんとにこれでいいのかとかそういう目線はかなり変わってきたと思いますね。


巌窟王を題材に選んだ理由
原作の持ってるとにかく面白い、まず面白いここですね。自分が凄い原作に惚れ込んだっていうことが一つですね。あとその、どこが面白かったかというとその普遍性みたいなもの、過去でもなく未来でもなく現在でもない、いつでもいいっていう、いつでもこれは出来るっていうことですね。


■ただの復讐劇では終わりたくない、ストーリーの演出について
伯爵があの、よくあるパターンですけど「復讐ってやってみたけど虚しいよね・・・」ってこう改心したりとかそういうんじゃもうダメダメなわけじゃないですか(笑 それでは駄目なんですよね。つまり一貫してないとヒーローじゃないと。これを両立するのはなんだーともっの凄い悩んで悩んで悩んで、構成の神山さんに何稿も何稿も何稿も書き直してもらったけどやっぱり納得できなくて「困ったなー」っとかずっと思ってたんですけど・・・

この子(アルベール)を主人公にしたらきっと上手くいくに違いない、とまあいろいろ考えた末に突然思いついた、去年の末に。ごめんなさい、って言って(笑 ライターさんごめんなさいって言って全部ひっくり返しますとかひっくり返して・・・でそれから書きなおして今に至ってるっていう感じなんですけど。はい。


■理想的にすすんだ声優のキャスティング
テープを貰うんですよ音響監督さんから。その、ボイスサンプルってやつを。で、必ずそのボイスサンプルで台本読んでる頭にその自己紹介が入ってるんですよね。そこの声でもう第一声「中田譲治です・・・」とか入ってもう(パンと手を叩いて)決まり!みたいな。伯爵これだー!みたいな。満場一致で決まり、みたいな。


自分も実際そのあのダビングとかにいて非常にワクワクしますね。あ、これは結構面白いんじゃない・・・みたいな・・・感じがしてますので。わりと自信作・・・というかまあ、あの、代表作になるといいなと思って頑張ってますけど・・・ハイ。


■監督という立場での苦労
仕事でやってますから、遊びじゃないんで・・・管理しなきゃいけないとか、まあ、僕が直接管理するわけじゃないですけど、その、一緒に製作というセクションがあってそこが管理をするんですけど管理をする人も横目でにらみつつ、みんなの仕事量があんまり大変すぎないようにスケジュールとかのこと考えつつ、じゃあこれやってこれやって、ああこれはやらなくていいこの人に頼むからとか、そういうことまあやや中間管理職的なことっていうのが結構実はウェイトがほとんど大きくて、思っていたのとはだいぶ違うというか・・・そのへんでしょうかね。面白くもあり大変でもありというか。


アニメって言うのはもっと雑多なもので芸術とか芸能という感じでいろんな人がその音響とか含めていろんな人の力を借りて作るものなんでそれが面白いですよね。どんどんどんどん自分のイメージからずれていくどんどんどんどんもうとり返しがつかないくらいずれていくっていう・・・でも結構それが面白いみたいな。なんかこう、こだまのように帰ってきて、ああいいねえみたいな。ぜんぜん違うけどいいねえみたいな、じゃこれでみたいなこともあったりとか今回そのへんがなにより面白いですね。

アニメーション制作ソリューションセミナーで講演『巌窟王』の舞台裏

アニメーションを制作する現場で役に立つソフトウエア及びハードウエアを紹介する"アニメーション制作ソリューションセミナー"内で『巌窟王』ディジタル・ディレクターのソエジマヤスフミ氏が講演
参加費は無料で、オンラインかFAXでの事前申し込みが必要。11月2日(木)まで。


2004年11月 4日(木) PM13:00-PM17:30 受付開始 PM12:30〜
恵比寿 SGIホール(恵比寿ガーデンプレイスタワー B1F)

http://www.hoei.co.jp/japan/event/animation.html