季節の違いによるサーキット走行への影響。

なんか、今日の日記のタイトル、論文みたい(笑)
内容はそんな難しい内容ではないのでご安心ください(笑)


先週の木曜に、有給を取ってカートを乗りに行ってきました。

良い天気で、直射日光が当たる場所に温度計を置いておいたら
朝の時点で35度を余裕で超えてました。
このような暑い状況&平日ということもあり、カートは自分たちの1台だけでした。
そう、カート走行時間は貸切です(^-^)


もう、朝一の走行から暑い!
乗って数周した時点で、これは体調と相談しながら乗らないと、
一日もたないなと感じました。
乗るだけならまだしも、片付けや帰宅までの運転もあるので(^-^;;;
直射日光を受けるし、レーシングギアフル装備での暑さ、路面からの照り返しで、
本当にサウナにいるような感じです。
よって、タイヤの発熱も早く、数周して空気圧を確認したら、かなり上がっていました。
暑いのは予想していたので、テント&すだれを持っていき、待機時間の暑さ対策をしました。
また、待機時にはネッククーラーを首に巻いて、ウィダー熱中症対策タブレットを数時間おきに食べ、
スポーツドリンクを薄めたものも頻繁に飲み(一日で3リッターほど)、熱中症対策をしました。


ここ数年、夏の走行は避けていたので、久しぶりの夏の走行だったのですが、
いやぁ、いろいろ違いました!


まず、ドライバー。
ドライビングによっての身体の疲労よりも、暑さによる疲労が大きいです。
走っていると風を受けるわけですが、風自体が熱いので全然涼しくない。
身体が一気に熱くなっていくのがわかります。
ヘルメット内で、何も布が密着していない目の付近を汗が伝って落ちていきます。
これで楽しくなければ、ただの苦行です(^-^;;;
本当に熱中症に注意しないと、簡単にやられます。


次に、エンジン。

連続走行で熱ダレします。
何より、冬に比べるとパワー感が少ない。当たり前だけど。
連続走行でかなりの発熱となり、右脇が熱くなってきます。
なので、連続走行時には、たまにキャブレターのハイを開いて燃料多めにして冷やそうと
心がけましたが、まぁ、それでも動いているわけなので、なかなか冷えるわけもなく。
コーナー入口でブレーキング時にチョーキングすることも有効でしょう。
最近、やっている人は見たことないけど、昔はチューニングエンジン乗っている人は
必ずやっていましたね。やらないとエンジンが壊れたらしいですから。
昨日の暑さだと、最大10〜15分程度の連続走行にしておいた方が良さそうかなと思いました。
エンジンだけでなく、ブレーキの発熱もすごいでしょうし。
エンジン・キャブセッティングについては、昨日はイマイチな感じでした。
納得できるセットには出来ませんでした。
キャブは、もう少しローを開くべきかな?と思いましたが、昨日は自分が連続して
乗れるわけではなかったので、試せませんでした。
次回、同様のコンディションの時に要確認です。


そして、タイヤ。
これも連続走行で熱ダレします。
ピットアウト後、タイヤが暖まって2周目が一番速く走れるんじゃないでしょうか。
その後は、タイヤがズルズルになっていくのが感じられます。
冬場とは全く違うタイヤの動きです。ゴムが柔らかくなっているのが感じられるからね。
冬は発熱するまで結構時間がかかるし、発熱してもまだゴムの硬さがわかります。
もちろん、連続走行しても熱ダレはおきにくいです。


ちょっと滑らせると発熱が進み、グリップダウン(熱ダレ)するのがわかります。
ためしに、昨日は貸切だったのでショートコースでドリフトしっぱなしで数周した直後に
レーシングコースの方に入って確認してみましたが、やはり大きくグリップダウンしました。
そのまま、タイヤを労わって(滑らせないようにして冷やしながら)走ると、
数周後にグリップが戻ってきました。
この暑い季節のタイヤのうまい使い方としては、いかに冷やすかってところがキモなんじゃないかな?
つまり、無駄に発熱させないようにして、タイヤを冷やせるような走りをすれば速く走れると。


では、どうすればタイヤをそのような状態に持ってこられるのか?
どこで熱が発生するのかと考えると、タイヤに負荷がかかっている時、
とりわけ、スライドや空転している時に発熱量は大きいと思います。
ドラッグレースやゼロヨンでも、タイヤの発熱を促すために、バーンアウトして
リアタイヤを空転させますよね。
大きくカウンターを当てるような走りは冬場でもタイムに影響するので言うまでもなく厳禁ですが、
カウンターを当てない場合でもコーナーリング中は微小ながらスライドしています。
特にアクセルを踏みながらコーナーリングするコーナーではタイヤへの負荷は高いでしょう。
なるべく真っ直ぐに向いてからのアクセルオンのが負荷は小さくなると思われます。
したがって、ブレーキング、ライン取り、コーナーリング中のスピードを微妙に変更して、
コーナーリング中のアクセルオンを減らして・・・・・とか、まだまだ考えれば
良い方法はあるでしょうね。


こうやって考えると、夏は他の季節とはまた違ったドライビングが必要なんだなぁと感じました。
夏だけに限らず・・・もっと細かく言えば、その日、その日のコンディションをよく考えて
ドライビングを変更、調整出来ればさらに速く走れるようになるのでしょう。
昔、「冬に練習すると他の季節でも速くなる」という話を聞いたことありますが、
必ずしもそうではなく、暑い時には暑い時の走らせ方があると感じた一日でした。
もちろん、冬場の練習はグリップが少なく(特に走り始め!)、マシンコントロールを学ぶには
最適なので、そういう意味ではうまくなります。
(雨の中、スリックタイヤで走るのも良い練習になります!)


長いことカート乗ってきているけど、まだこうして改めて気づかされることがあるというのは
すごいなと思います。
(今さら?とか、これまであまり考えずに乗っているんじゃない?というのは触れないで(笑))
こうやって、気付けるか、考えられるかという部分は大事だと思うので、
これからもいろいろ気付いて考えていきたいと思います。


・・・まぁ、あまりにも暑いので、今夏はもうカートは乗りに行かないと思いますが(爆)
何しろ、片付けも暑い中やるのが大変なのだ!(笑)

その片付け、土曜日に久しぶりに工場扇(工場にあるような大きい扇風機)出して、
熱中症に注意して、無事終わらせました(^-^;;;