8甲田Hike

今年も紅葉の季節、今日が見頃!!ということで毎年恒例の8甲田hikingを決行。
朝早く起き(当社比)、準備を整える。しかし外は曇りで異様に寒い。前夜準備した装備・衣服をあーでもないこーでもないと変更。まるでミッドウェー海戦だ(古っ)。結局セーターを追加。食料を調達しSヶ湯へと山道を走る。今年は到着地にあらかじめクルマをデポしておくことにした。
駐車場はほぼ満車。運良く空きがあり、無事クルマをおいてバスでロープウェー駅へ。駅は今年も長い行列。職員が「最後尾1時間待ちでーす」と連絡して歩いている。ここでも運良く混む寸前に並べたおかげで、30分待ちでゴンドラに乗車。ゴンドラの定員は約百人で、紅葉シーズンのため今日は連続折り返し運転をしている。満員電車状態で絶景を堪能、山頂駅へ。さ、寒い!風が強い!しかし、空は快晴となっている。もう、すごい眺めだ。青空の下、遠くにI木山が霞んでいる。

歩き出すまでは体力というか歩き力面が不安だったツマ、表情も曇りがちだった。しかし、歩き出してあまりの景色の美しさにそんなことも吹き飛んだみたい。まずはツム湾の景色をはじめゴールドラインのA森トドマツ、湿地、O岳方面の紅葉を堪能しつつ歩く。
今年も稜線を避け、K無岱へ直行。好天が続いていたので、昨年までのような泥濘地帯は今年は皆無。快適にマイペースで歩く歩く。快晴の青空、トドマツの緑、紅葉の赤・黄色の色彩が本当に美しい。今までで一番美しい。あっという間に湿原地帯に入る。絶景を堪能しつつ木道を歩く。

程なく正午となり、展望所で昼食。うーん、歩いた後のメシはウマイ!その直前に木道脇でガスストーブでソーセージを焼いていたチームがあったが、垂涎モノであった。来年の課題だなー。まあ外で食うメシはいつだって何だってサイコーなのだ。
腹もくちくなり更に湿原地帯をゆく。やはりここのハイライトは下K無岱の湿原の展望ですね。みんな歩みを止めて写真を撮っている。

楽園というか箱庭というか、この湿原の向こうの端で水は瀧の如く落下しそこで大地は尽きている、みたいな不思議な感覚。いつまでも眺めていたい所だがその気持ちを振り切って階段を下る。この階段っつーのがまた、細くて段差が10cmと小刻みで、しかも延々長い!!足がつりそうになりながら下りきる。で、振り返ったらこれがまた紅葉のピークで凄い。


うっとりとしつつ、前方にI木山を眺めながら更に下る。薄い雲が空を覆いつつある。
いつしか森林地帯に入り、段々とモモの筋肉の疲労も増し、下り道での押さえが効かなくなってくる。しかしまあ、体を動かし自然の中を歩き続けるのは気持ちが良い。
一昨年遭難しかけたJケ倉ルートへの分岐を通過、徐々にクルマの音など聞こえ始め、ついにSケ湯温泉の姿が。

ここからガレ道を一気に下る。もしも一昨年、暗闇の中こっちのルートを取っていたら大変だったろうな。あっちもヤブが深くて大変だったけどさ。
さて、ツマと無事の到着を祝い、ブナソフトで一服したのちクルマでS倉温泉へ。しかし、何と言うことでしょう、3時で一般入湯終了とのムゴイ宣告。イカリつつ、いつもお世話になっているとなりのY地温泉へ。あ゛〜っ!とオヤジくさい発声と共に疲れた体を湯に沈める。今日は前回ほど混んでおらず、上の湯もそれなりに熱い。ほんとにここはいいお湯です。
十二分に癒され、帰路につく。途中のJケ倉大橋付近はまだ紅葉前だった。家に荷物を下ろし、ウマイ中華屋で空腹を満たし、ウチアゲ。ああ、いい一日だった。