氷菓 (角川文庫)(米澤穂信)★★★★

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

やっぱ面白いな!この人の小説。すごい好み。読む順番は逆になったけど<古典部>シリーズ第一作目にして著者のデビュー作ですね。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場! 第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。

前半にも小さな謎がいくつか登場するけど、やっぱタイトルの<氷菓>がらみの謎解きは楽しかったな。あとがきによればこの物語の4割は史実に基づいてるらしい。どこだ? 30年前の事件のことかな?


これで未読は『クドリャフカの順番』だけだな。さみしいな。8月にノンシリーズの長編『ボトルネック(仮)』が出るよう。楽しみだ。