図書館革命(有川浩)

図書館革命

図書館革命

本読んでるんですけど、全然更新できない。こういう時期に限って面白い本がどかどかと出たりするんだよな。というわけでしばらくはさくっと。
あああこれで完結かさみしいな。というかなんか、すごい初々しいデートをしてみたい気分で一杯です。でもいかにもこれからスピンオフがんがん書いちゃいますのでみたいな作者の愛情が感じられたので、まあこれもよし。柴崎×手塚をとくに希望。

マザコン(角田光代)

マザコン

マザコン

母親との関係を共通項とした短編集。角田光代にこういうの書かせたらもう、ホント安定して面白いですよ。
一番印象に残ったのは年老いた母親がいきなりフィリピンに移住しちゃう話かな。親って自分の想像の範疇にいると何よりもそう、信じてるというより限りなく事実だと思ってるからこそ。

青の炎 (角川文庫)(貴志祐介)

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

こないだ読んだのが面白かったのでさかのぼって読んでます。
うーん面白かった! 文句なしに! 切なくて悲しい青春ミステリ、いやミステリっていうより一人の少年の「闘い」の物語。その手法が良かったかどうかは別にしたとしても。鮮やかなラストにも胸が詰まる。

仏果を得ず(三浦しをん)

仏果を得ず

仏果を得ず

まず文楽ってものがどういうものかさえ知らないんですよ。だからちょっと悔しいかな。知らなくても100%楽しめるんだけど、少しでもほんのちょっとでも知識があればその数字は120くらいにはなるのかなと。『風が強く吹いている』を読んで気に入った人はぜひ一読をオススメする。

ダイイング・アイ(東野圭吾)

ダイイング・アイ

ダイイング・アイ

ガリレオ」効果でどの書店でも東野圭吾コーナーが出来ちゃってますね。まーもともと売れてる人ではあると思うけど。ちなみにドラマも見てますが、原作は切り離した上で、まー平均点ギリギリなかんじで、月9という枠の中では頑張ってるほうかとは思いますが。
で本作は帯に「今度の東野圭吾は、悪いぞ。」と。なんかいいコピーだなと思ってしまいました。今度も何も別にこの人の小説は基本的に「悪い」と思うんだけど、どれだけ人情的な部分を入れるかどうかで作品自体への印象が大きく変わるんで。
で「悪い」のはもちろん良しとしてあーオカルトが入ってしまったかという残念さもあり。まーでも相変わらず読ませてくれますよ。

ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

帯裏<現時点での集大成>というコピーは間違ってない。現時点も、集大成も。
ちなみに帯表には<首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、巨大な陰謀から逃げ切ることが出来るのか?>ですよ? しかも著者は伊坂幸太郎ですよ? 買うでしょ読むでしょほかの進行中の読書を無視してもさ。
最初から完成されたような洒落た雰囲気をまとっていた伊坂幸太郎はもういなくて、『魔王』とか『砂漠』とか『終末のフール』でいきなりもっとでかいもんに挑み出してその結果は成功したり失敗したりしてあがいてあがいて、でとりあえずの到着点がこの作品じゃないかと。勝手に読者が抱いていた<伊坂幸太郎らしさ>にここ数年の果敢な挑戦をやっと上手いことブレンドできたような、そういう長編。
だから<現時点での集大成>というコピーは間違ってない。
うんまあごちゃごちゃ言わずに、久しぶりに夢中になって読んだ小説だと認めておけばいいのかもしれない。

The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜(乙一)

The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜

The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜

まず最初に、ジョジョ読んでませんスミマセン。
んーでも面白かったかな。とくに前半は。ラストのバトルあたりは少しダルかったけど。うんまあ念願かなったようだし、頑張って小説をそろそろ。またビックリさせてくださいよ。やっぱ乙一すげーよって言わせて。