密かな暗号を乗せた心の電波

ノイズだらけで安定しない電波を発する。
小型無線機からの発信のように。

しばらくしてイタズラめいたパルス同士が干渉しあう。
共鳴する何か、光と影、鏡の裏表を感じながら。

秘密のヘルツで交される密やかなささやき。
ほんのひと時を共にできる見えないチャンネルがあるのに、その距離にもどかしさを感じながら。

しかしそれは束の間の交錯。

どこかで閉ざさなければならないチャンネル。
もう閉ざしたはずのチャンネル。

それでも気が付くと、ふとそのチャンネルに向けてまるでラジオ局になってしまったかのように心の電波を発してしまっている。
パルスは飛ばさないように。

届く事は無いけど、密やかな暗号を想いながら。

inspired from Heart Station





id:hatayasan から頂いたブコメにレス


hatayasan
2008年02月15日
[web][blog][communication]「どこかで閉ざさなければならないチャンネル/届く事は無いけど、密やかな暗号」同じ文章でも、その時間や場所でのみ解釈しうる意味なんてのがあるのだろうか。

特定の場所だったり、特定の時間に交された会話や密会、そこでの出来事。

その場所やそこであった出来事を表す記号やキーワードが使われていたら、他者からは理解不能の暗号になるかもしれませんね。


匿名ダイアリーにあったこれなど


小鳥のさえずるあの場所で僕たちは出会った
http://anond.hatelabo.jp/20080206193018

"空気が透きとおった場所"

自分にはこれが何を表しているのか分かっていないので、しっかり暗号になっていたりします。