2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

評伝観世榮夫

書店で『評伝観世榮夫』船木拓生(平凡社)を見つけた。自伝が出たばかりで評伝が出るか。谷崎恵美子との結婚のところを立ち読みする。恵美子の兄の妻が「『痴人の愛』などの作品の触媒となった」(大意)とあったが、これは間違い。恵美子の兄の妻といえば…

国会図書館OPACへの要望

1、シリーズものの「編集委員」を著者標目にするのはやめてほしい。中央公論社の『日本の文学』シリーズが、編集委員会に最後の一回出ただけの谷崎潤一郎の著作になっているし、『世界幻想文学大系』は全部紀田順一郎と荒俣宏の著作になっている。またこれ…

長崎暢子先生と長野順子先生

別にこれは教わったわけでも面識があるわけでもないのだが、東大にいたインド史の長崎暢子先生は、定年になって龍谷大学教授になった。それで以下の話はどこで聞いたのかまるで忘れているのだが、当時鶴田欣也先生も龍谷大にいて、鶴田先生は女性と親しくな…

帰国チャイルド

実にこの、言い換え語には腹がたつ。男は看護師、女は看護婦で何の支障もないのに、看護師と言わなければいけないのだと思い込んでいる奴が多い。そういうのって、戦前、お国の言いなりになった愚かさと同じなんだがな、左翼はそんなことは一切批判しないの…

土岐村路

書物を登録するのに、いちいちISBNを書く奴がいるが、あれはどういうつもりなのだろう。だいたい学者が書類に書かされるとかいうのを除いたら、本を注文するのにISBNで注文する奴なんていないだろう。 昨日の新聞に、沼沢洽治先生と平野敬一先生の訃報が載っ…

逃げたな、中島岳志

http://www.indo.to/log/nakajima/?itemid=910 ついに一ヶ月。中島岳志は私の批判には一切答える気はないようだ。『SAPIO』では小林よしのりが第二弾の攻撃をしているし、『パール判事』については中島の完敗というところだな。しかしまあ、『ランティ…

やっぱり変だよウィキペディア

先日編集した「関場誓子」が削除されていたのだが、というのが、サントリー学芸賞受賞時の履歴を写したものだから著作権侵害だという。しかし、その後慶大教授になったという情報は付け加えたし、何よりこの関場という人が、その受賞作以後著書を出していな…

村上龍らしくない

『半島を出よ』上巻の最後のほうで、北朝鮮人が日本の雑誌のヌードグラビアを見る場面がある。そこに「昨年ノーベル化学賞を受賞したS教授を生んだ理科系有名私立大学二年の」女が脱いだ、とある。 日本に「理科系有名私立大」などというものはない。この小…

「そっくりだ!」「逆だ!」

http://www.vernix.org/marcel/people/ 某若者が、長塚京三を知らないというので、たまたま「週刊朝日」の裏面に写真があったので見せたら「長塚圭史に似てる」、ってそれは逆だ! と言って思い出したのが、浅田彰と柄谷行人が「ベルリン・天使の詩」を観て…

田代和生先生

大河ドラマのビデオを観終わって自動的についたNHK教育テレビに田代和生先生が出ていて、女だったのでびっくりした。「かずい」と読むのは知っていたが、ずっと男だと思い込んでいたのだ。日朝関係史の篤実な研究者だが、調べたら中央大学大学院出身なの…

房之介さん、どうも

『日本の有名一族』さらに訂正で、村松友視の父は、友視が幼い頃に死んだのではなく、生まれる前に死んでいる。これは生年と没年を見れば一目瞭然である。 もう一つ、出た時に某先生から指摘されていたのだが、夏目房之介の母方の祖父は三田平凡寺という人で…

瀬々さん、やっぱり変です

ニュースを見ていたら、混合診療で保健が適用されない制度がおかしいといって裁判を起こしていた男性の勝訴のニュースで、「前例がないので」といってどの弁護士からも断られた、とあった。ほらね瀬々さん、弁護士が見つからないなんて例は、いくらもあるん…

事実は一つである

江藤淳の『批評と私』という本に「ペンの政治学」という文章が載っている。1984年に日本ペンクラブが反核声明を出した時に、江藤がそれを政治的でありペン憲章に違反しているとして批判したものだ。その中に、会議に遅れていった江藤が反対を表明すると、三…

ああそうか

ベースボールマガジン社『相撲』購入、時津海のところが空白の話題の番付を入手する(番付複製が付いているのはこの雑誌だけ。読売の『大相撲』にはない)。当初、ちと不思議だったのは、これまでにも、番付編成会議のあとに引退して親方になった力士はいる…

失恋運転禁止

飲酒運転に対する取り締まりや判決はどんどん厳しくなっている。ところで某所で「失恋運転禁止」に関する文章を読んだ。失恋して精神的にボロボロになっている時に運転するのは禁止すべきだというのだ。まあ半分冗談だが、実際、精神的にヤバイ状態の時の運…