2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『里見とん伝』系図にある山中まさ生年1908年というのは、1898年の間違いです。『日本の有名一族』も同じく。なんで今まで放置されていたんだろう・・・。天皇制批判の常識 (新書y)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2010/02/06メディア: 新書購…

いまシステムブレーンとかいう所から電話があって、「朗報です。先生の大学の近くにマンションの出物」とか言う。「私の大学ってどこですか」「東京大学で」「別に卒業生ですが今は関係ないですよ」「あ、今はどちらの大学に」「今は勤めてません」「あ、も…

なんか誤読が・・・

前から私の著書を読んでいる人ではない人が参入しているせいか、最近「誤読」が多い。 『天皇制批判の常識』にそれが多いのだが、 私は、 「私は平等思想を信じているから、『法』によって定められた身分制である天皇制を否定する」 と言っているのであって…

「がんばれ! ロボコン」の悪影響

「がんばれ! ロボコン」は私が中一の頃放送していた。何か事件があって、ロボコンが活躍して失敗したりするのが主で、最後はロボットたちがガンツ先生というロボットのところへ集まって、今週の成績を渡される。最初の設定では、「ガンツ」ドイツ語で完全と…

借金をする奴 

俺は借金はしない主義だ。だから家でもマンションでもローンなんか組まない。毎月借家の家賃を払うのと同じですよ、などと言うが、同じじゃねえよ。途中で払えなくなったら元と同じ値段で売れるのかよ、嘘つくなよ。 どうやら世の中には、借金込みで資産を考…

政所・・・?

(活字化のため削除) - 先日「女犯2」について書いた時リンクしてくれた人の日記で知って、1997年に宮台と「援助交際」(少女売春)について「朝日新聞」で対談してずるずる同意してしまった金盛浦子(1937- )という人を調べたら、70冊以上の、いかにもく…

『チーム・バチスタの栄光』のひどさ

映画を観たのである。というのも、ツタヤ・ディスカスでは、上位にちゃんと観るべき映画を挙げていても、下位のほうにある、何もなくなったら観るか、と思っているのを送ってくるからである。もっともこの映画を入れておいたのは、さる精神を病んでいる知人…

国立がんセンター名誉総長・垣添忠生は、煙草の大幅増税を提言した人である。その夫人は、2007年12月31日に肺がんで死去している。78歳だったという。 私の母は、その一か月前の12月1日に死去、68歳であった。国立がんセンターで治療をしていたのは2006年暮…

『新アラビア夜話』を読む

ロバート・ルイス・スティーヴンソンというのは、誰でもそうだろうが、どうも位置づけの難しい作家で、一般には『宝島』『ジキル博士とハイド氏』で知られ、それなら通俗作家かというに、『プリンス・オットー』や『バラントレーの若殿』などがあり、吉田松…

芥川賞候補作『文藝春秋』掲載一覧

芥川賞が受賞作なしの場合『文藝春秋』に候補作の中から選んで載せるということを知らない人がいた。受賞作なしが久しぶりだからか。しかし昔は、受賞作があっても一編の場合、候補作から選んで載せることもあった。それで受賞せずに『文春』に載った作一覧…

「女犯2」のまとめ

バクシーシ山下のアダルトビデオ「女犯2」は、トラウマになる。しかしまとめサイトなどないようなので、まず時系列にして、注釈を加えることにした。1990年9月「女犯2」リリース 1991年10月6日 「自主講座の仲間」というグループがこのビデオを問題視し、…

鈴木貞美『「日本文学」の成立』について

鈴木貞美の新刊書をめぐって、『新潮』1月号の書評で中島一夫が批判し、3月号で鈴木が反論している。文藝雑誌誌上で論争めいたことが起きるのは久しぶりである。 鈴木はかねて、前田愛の『近代読者の成立』の、黙読は近代になって始まったという説を批判し…

私に見つかるのも気の毒だ

というわけで、山内乾史の『文藝エリートの研究』(有精堂、1995)を拾い読み。これは神戸大学博士号請求論文なり。文藝エリートとは実作者ないしマスコミに寄稿する評論家などのことで、文藝家は学歴とは関係なく現れるという通説を批判し、明治から昭和前…

狂人の相手をしてもなあ・・・。

中村うさぎの『狂人失格』を、書評用に読んだのだが、まあ正直言って、狂人の相手をしてもなあ、というところである。 うさぎさん、相変わらず計算しているなー、という印象である。自分がさほどダメージを受けない相手を選んでいる。せいぜい、角川書店から…

「悲望」です。

山内乾史(1963− 、神戸大准教授)という教育学者が、同氏編『教育から職業へのトランジション』(東信堂、2008)内の論文で、大学院生を描いた小説として私の『悲望』をあげてくれているのだが「非望」になっている。参考文献表でも「非望」。思うに「非望…

私の東大雇い止めの原因を作った東大総合文化研究科化学教授・下井守が、定年退任することになり、『教養学部報』の最新号に「駒場をあとに」を書いている。ところがそこで驚いたことに、私との一件が書いてある。何で驚いたかというと、下井教授は構内禁煙…

あまりにもかけ離れた世界

(活字化のため削除)

瀬沼夏葉と学問のルールについて

(活字化のため削除) - なぜ文学部がなくなったら困るか、という問いに対して、「自分が職を失うから」という答えがホンネとして絶対あることを思う自分がたまに嫌になる。そこんとこ、ちゃんと答えられるようにはなりたいけれど、衣食住と研究足りて礼節を…

二種類の俗物

『俗物論』というのはいつか書こうと思っている。 さて、私は、賞を欲しがり、ゴシップの好きな俗物である。しかし、世の中には別種の俗物もいる。英文科の三年生だった時、神保町で、蟻二郎の、平井正穂を告発する『新批評』を見つけて購入した私は、それか…

新刊です

大河ドラマ入門 (光文社新書)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (26件) を見る 『大河ドラマ入門』の見本本が届いたが、その中に、私は「クレジットタイトル」と書いたの…