ここ一ヶ月に観た映画メモ

ハード・デイズ・ナイト [DVD]

ハード・デイズ・ナイト [DVD]

期待はずれににつまらない擬似ドキュメンタリー。冒頭のシーンで期待は最大限に膨らむが、その後はしぼんでいくばかり。
バリー・リンドン [DVD]

バリー・リンドン [DVD]

『超英文学講義』で、ピカレスク・ロマンはロードムーヴィーの先駆という文脈で紹介されていた作品。
キューブリック作品では酷評されがちなように、確かにこの単純なストーリーで3時間はキツイ。が、キューブリックが18世紀ヨーロッパを偏執狂的に再現しようと試みた本作の視覚資料的な価値は高い。
前半はひたすら旅をして、後半は一ヶ所に定住して動かなくなるという2部構成は、『ロリータ』と対照的。
探偵物語 VOL.1 [DVD]

探偵物語 VOL.1 [DVD]

恥ずかしながら松田優作の出てる作品を観るのは初めて。ハードボイルドを気取ってもどこかコミカルなのが本国アメリカとの違い。
テレビドラマなので最初の数話だけ異様にクオリティが高くて、その後は若干ダレるけど楽しめる。中毒性高し。
渋谷周辺のロケが多く、神泉〜渋谷間の井の頭線のトンネルや表参道なんか通ったことある人なら、これあそこじゃん!という発見がいっぱいあります。
エンディングシーン、なんか見たことある風景だと思ったら今の渋谷GAP前なんですね。当時は公園通りにモナリザや落穂拾いの壁画があったのか。パルコの渋谷開発の一環でしょうか。
79年のドラマということで、松田優作エンケンの東京ワッショイに合わせて踊るシーンやら、陽水を熱唱するシーンあり。
エヴァンゲリオン』なんかにも影響を与えたと思われる次回予告はシブいです。
神田川淫乱戦争 [DVD]

神田川淫乱戦争 [DVD]

黒沢清が立教の仲間と作ったデビュー作。
ゴダールの影響モロなピンク映画です。
セックスシーンでのジャンプカットの多用、長回しで撮った乱闘シーン、壁一面に文字が書かれた浪人生の部屋(映画のタイトルやらボヴァリー夫人やらソルボンヌがどーのみたいなんが書いてあります。)など実験的な作風で、いかにも学生映画って感じ。カルトな評価が高いので借りてみましたが、エロを期待すると思いっきり裏切られますw