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2011-12-24

単身世帯向け極小スーパーおける取り組み〜イトーヨーカドー(5)

 高齢者の増大、結婚しない若者など、いまや単身世帯こそが、日本の「標準」となりつつある感が鮮明になってきたようですが、そこにある小規模店舗展開のあり方は、日本特有のマーケティングのあり方です。イトーヨーカドーにおける取り組み(5)です。
 「イトーヨーカドー」初の小型スーパーの1号店は、阿佐ヶ谷食品館として今年(2010年)10月1日にオープンしました。ビルの地下1階にある店舗面積は300坪で、従来のイトーヨーカドーの店舗面積の10分の一の広さです。
f:id:jun_320:20111223072809j:image  食品館阿佐谷店
http://www.itoyokado.co.jp/blog/255/index.html
◆モデル事業
1) 事例の概要
 今まで国内では、夫婦と子供 2 人の世帯を「標準世帯」と呼びそれを念頭においたマーケティングが行われてきた。しかし、今や子供がいる世帯は全体の28%にすぎず、2006 年を境に、単身世帯が「標準世帯」を上回った。これを受け、イトーヨーカドーでは大型店から売り場面積がコンパクトな小型店へ舵を切り始めた。
 JR 阿佐ヶ谷駅周辺では高齢者、若者問わず、単身世帯が急増しており、これをメインターゲットに、徹底したマーケティングを敢行。わずかな面積に、脅威の品揃えを実現した。
 青果、総菜、鮮魚すべてに小分けを徹底。一方で、他では手に入らない高級食材も充実させた。売り場面積は、地下1 階のワンフロアのみで、わずか500平方メートル。上質商品はアイテム構成比で25%、売上高で20%、通常商品はアイテムで50%、売上で60%を見込む。将来的には、この業態での売り上げが、大型店を抜くと予想している。
2) 取り組みの成果
・ 現在のところ、成功している。
3) 工夫点
・ 売り場面積が 500 平方メートル
・ 青果、総菜、鮮魚すべてに小分けを徹底
・ 他では手に入らない高級食材も充実
4) 課題・今後の方向性
 同業態を、中野区新宿区杉並区など今まで出店していなかった地域に、1 年以内に10 店舗のオープンを目指す。将来的には、この業態での売り上げが、大型店を抜くと予想。
◆「イトーヨーカドー」商売の原点回帰
  商売の原点
 ここでは、従来の大型スーパーが長年怠っていた商売の原点となるアイデアが一杯です。
 その第一は、この地域が、単身世帯が66%という一人暮らし人口が多いのが特徴で、その一人暮らしを顧客ターゲットに品揃えをしていることや、商品のプライスゾーンを広げることで、ショッピングの選択幅をひろげたことです。
f:id:jun_320:20111223080944j:image 
 商圏顧客志向
 具体的には、惣菜コーナーでは、従来の最少量目は「120g」でしたが、この店舗での最少は「85g」。お米のコーナーでは、従来、「1kg単位」でしたが、ここでは「1合」(150g)の小袋で販売されているのです。
 選択肢を広げたお弁当の品揃えでは、295円の「焼き鯖弁当」から、今半の1050円の「すき焼き弁当まであるのです。
 一方、嗜好品では1本79800円のワインまで品揃えされています。
 これは、駅から少しは慣れたところにある「高級住宅街」を意識した品揃えです。
 また、大企業ならではの「マグロの解体ショー」では、解体後の1500円のパックが飛ぶような売れ行きでした。
 これなど、現在、多くのスーパーが低価格競争にうつつを抜かしていますが、お客様が決して、低価格だけを望んでいるのではないことの証でもあります。
 イトーヨーカドーでは、今後1年で、このような形態の店舗を10店舗オープン予定とのこと。(H.Pより)

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