流水大遊戯本をやってみたわけですが

えー、バカミスとゆージャンルをご存知でしょうか?
例えば

『斬られて飛んだ頭が、同時に斬られた隣の人の首から上に乗っかってそのまま走りだし、部屋に逃げ込んで内側から鍵をかけたあとに力尽きた。だからこの部屋は密室になっていたんだ!』と推理する探偵。

しかもそれで正解なのかよ!みたいな。さしもの金城陽三郎でもパクれなかったトリックに頭がクラクラしたりるアレですね。
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そんなジャンルの極北と言われる清涼院流水の書くゲームブックとあれば、これは期待せざるを得ません。
そう、岡島二人なんか目じゃねーぜ!流水なら、流水ならきっとなんかヤラカシてくれる!
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とゆー期待で読み進んだ『LOVE LOGIC 蜜と罰』ですが、読後感は・・・
・・・一番近いのは『猪木vsアリ』でしょうか。なんだかねぇ、世紀の凡作って感じ?
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館に集い、閉じ込められた10人の男女。正しいカップルを作れなければ、死あるのみ!

ということなんですが・・・・・・
一見、連続殺人モノに見えるけど、殺人が始まらない
一見、館モノに見えるけど、話は一部屋でのみ展開
一見、恋愛モノに見えるけど、いきなりホモカップルが誕生
一見、LOGICでカップルの組み合わせを選ぶゲームに見えるけど、結局は勘が頼り
いやまぁ、意外性と言えばそう言えなくもないんだけど。
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で、ワタシの読みは次々と外れ、登場人物たちは次々と墜落死していくのでありました。
いやね、序盤の2組まではわりとすんなり行くんだけど、3組目を選ぶときにちょっと厄介なフラグ立てが必要で、そこでもたついちゃいましたねぇ。
そこを越えると終盤はすんなり終わる・・・・・・んですが、オチもラストも凡庸すぎるので・・・・・・
こんなの流水大説ぢゃないやい!
と叫んだ人、多いんだろうなぁ.
清涼院流水のファンであっても、ファンでなくても、納得のいかない一冊でした。
★★☆☆☆ 『誰得・・・・・・ちゅか、ゲイの役で出演してた海猫沢めろんさんが心配です』