RAMディスクに/tmp

 Kernel2.4系以降ではtmpfsが使えるようになっている。仮想メモリベースのファイルシステムだが、可変容量のRAMディスクとして使える。/dev/shmがそれにあたる。Vine3.2のデフォルトでは、実記憶の半分(128MB)が上限に指定されていた。
 せっかくなので、この領域を/tmpに割り当てることにする。suしてrootになり、まず/tmpを移動する(実は特に必要ないようだが)。そのあとに空のディレクトリ/tmpを作成する。

 #> mv /tmp /tmp2
 #> mkdir /tmp

 ここに/dev/shmをマウントしてやればいい。(/etc/fstabに書いても、なぜかうまくいかなかったので、rc.localに記述することにした。)

 mount -t tmpfs -o size=32m /dev/shm /tmp

 ブラウザのキャッシュとかAnthyのテンポラリファイルとかも、ここに置くといいのかもしれない。
 とりあえず、Firefoxのキャッシュを/tmp以下に置くことにする。

 #> mkdir /tmp/fox_cash (※ディレクトリ名は任意)
 #> chmod 777 /tmp/fox_cache 

 ~/.mozilla/firefoxの下にキャッシュを置くディレクトリがあるので、いったん削除してシンボリックリンクを/tmp/fox_cacheにはってやる。これでOK。なお、Firefoxのキャッシュの大きさがRAMディスクの上限を上回らないように調整が必要。
 /tmpにキャッシュを置いた後は、細かい画像ファイルがたくさんあるページを表示させるときなどは、格段に表示スピードがあがった。CFの書き込み速度が遅いので、体感的にかなり差がある。
 もちろん再起動すると/tmpの中身は消えてしまうので、起動するたびにキャッシュディレクトリを作成する必要がある。わたしは/etc/rc.d/rc.localに記述したのだが、もっとスマートな方法もあるだろう。
 また、ブラウザのキャッシュだから起動ごとに書き捨てても平気だが、Anthyのテンポラリファイル(変換履歴の記憶用)などだとそうもいかない。起動時にコピーして、シャットダウンするときに書き戻してやる必要がある。やっぱりrc.dに書くことになるのだろうが、まだやってない。