シリーズ・今年のこの1冊(2)ゼミ

ファミリー・トラブル

ファミリー・トラブル

 来年度のゼミでとりあげる新規の文献として、いまのところ第一番の優先順位にあるもの。だって細かく章が立てられているので、分担して報告するのに適しているんですもの。(ぇ

【目次】

  • Ⅰ 近代家族の物語――幻想だとしても、イデオロギーだとしても、家族への問いは残る
    • 1. 「家族なんてないと想像してごらん」と歌わなかったジョン・レノン(榑沼範久)
    • 2. 精神分析からとらえるジェンダーの闇――『夕鶴』からみる女‐男の関わり方(井上果子)
    • 3. 家族の運命――『東京物語』と「ディズニーランド」(志田基与師)
    • 4. 母の日をめぐる近代家族のポリティクス――二つの理想のはざまで(小玉亮子)
    • 5. 「安達ヶ原一つ家伝説」の語り直しと山姥の変容(橋本順光)
    • 〈コラム〉セックスの歴史政治学――『愛についてのキンゼイ・レポート』の読み方(松原宏之
  • II 近代家族のポリティクス――バックラッシュグローバル化の中で
    • 6. 近代日本の「オールド・ミス」(加藤千香子)
    • 7. ジェンダー意識・家族観の変容と社会――改革開放化の中国女性(白水紀子)
    • 8. バックラッシュの中の家庭科教育――家族をめぐるポリティクスの過去・現在・未来(堀内かおる)
    • 9. 障害者自立生活運動と「脱家族」――「愛情」による「囲い込み」を問う(土屋葉)
    • 10. 「障害者の性」が語られる時――埋没するジェンダー、そして家族(松波めぐみ)
    • 11. 女性国際移動と越境する「家族」――グローバル化の文脈において(小ヶ谷千穂)
    • 〈コラム〉「男根期的」オタク夫婦のユートピア――真の譲り合い精神を育むために(清田友則

 なお、もう1冊あげるならこれ。

ジェンダー家族を超えて―近現代の生/性の政治とフェミニズム

ジェンダー家族を超えて―近現代の生/性の政治とフェミニズム