恥ずかしくないものに
「無礼講into the Room」を脱稿。2017年の初脱稿か。ずっと書いていた年末年始が、ひとまず報われたような気がした。台本の段階でも、なかなか気に入っている。理由は、んーなんだろう。僕なりの色々が込められた気がするのと、それぞれの役者を際立たせることに注力できたから。
ま、何はともあれ、稽古ですよ。稽古が面白くなんなきゃ作品も面白くならないので、ここからの稽古に勤しみます。「僕は毎回恥ずかしくない作品にすることだけで精いっぱいなんですよ」とは宮崎駿の言葉。僕もいつもそれを思います。誰に見せても恥ずかしくないもの、クオリティとその作品にしかない独自性の突き詰め。そのあたりを存分に楽しめるような演劇。
物語の序章も掲載されましたので、ここに転載。
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<『無礼講 into the Room』序章>
かつて小学校の人気教師だった中沢真人。
ある問題を起こし停職処分を受けてから、
もう2年近く引き籠るようにして暮らしている。
降り積っていく、後悔の念。
身体にまとわりつく、謎の眠気。
絶望の中を生きていた。
ある晩、タイムリープしてきたと言い張る男は言った。
「無礼講で行こうや」
頷けるワケがなかった。
そんな心境ではなかったし…ちょっと待て。
お前は誰だ?
一体、何を企んでいるんだよ…
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