からくりからくさ、梨木香歩著

微妙な女性の機微は分かってないですね。多分。
でも、満足です。


女性が作る理想的なコミッティと受け取りました。
ここでは、男性は不純物以外の何者でもない、という気が。
まあ、男ってのは、アホで向こう見ずな生き物ですからねぇ。
(もちろん、それだけのつもりはないんですけどね)


本に浸っていると、幸せはコミッティを強く感じますが、
一度現実に帰ると、これを形成する一員にはなれない、と思う。
珍しく男であることを残念に思いました。
主人公格のみなさんは、それぞれの個性がありますね。
マーガレットが一番男性っぽいかな。
心情的に理解し易いです。
脆い部分も込みで。


ちなみに、私は人形が大っ嫌いなタイプです。
ただ、惹かれるタイプと似ているのは、認識済み。
ぬいぐるみを所有していますが、これらを捨てることができない。
私にとって、ぬいぐるみを捨てるのは、殺人に匹敵する行為。
ということで、小学生前から持っているコアラのぬいぐるみを
30を過ぎた今も持っていたりします。


ただ、りかさん、はアリですね。
あ、りかさんがアリなのは、蓉子さんが居ればこそ、ですけどね。
恐くない年齢になったのもあるかも。
(年齢と言うか、経験と言うか)
ホラーは相変わらず苦手ですけど、幽霊は平気かもしれない。
というか、化けてでも出て欲しい人が何人かいるだけですけど。


そうそう、私は炎が好きでよくアロマキャンドルを前に
ぼーっとしていることがあるのですが、それは炎に力を感じるから。
不死鳥なんてのがいますが、あれが私の炎のイメージ。
破壊だけでなく、再生を司る。
炎をイメージさせるものには、美しさを感じます。
ああ、素晴しい!