源氏物語音読論

源氏物語音読論」
源氏物語』を音読したとする、「源氏物語音読論」があります。これは、折口信夫氏と玉上琢弥氏が主張したものです。つまり、読み聞かせのために『源氏物語』をはじめとする物語群は書かれたとする説です。この説に従えば、「音読」の大切さを重視する必要があります。また、金田一春彦氏は『源氏物語』の平安時代の復元読みというものを作成しました。古典の音読は、音吐朗々と、ゆったりと行うのが理想的だといってもよいでしょう。