助詞

助詞

(基本的性格)
名詞に接続して補足語や主題を作る働きをするもの、語と語、節と節を接続する働きをするもの。

1.格助詞
補足語が述語に対してどのような関係にあるかを表す助詞。
「が・を・に・から・と・で・へ・まで・より」など。
(例)鈴木さんが街で旧友に会った。
2.提題助詞
主題を提示する働きをする助詞。主題は、名詞と提題助詞で構成される。
「は・なら・って・ったら」など。
(例)鈴木さんは、街で旧友に会った。
※「格助詞+提題助詞」で示されることもある。
(例)日本では、土地の値上がりが深刻化している。
3.取り立て助詞
同類の他の事項を背景にして、ある事項を取り上げる働きをする助詞。
「は・も・さえ・でも・すら・だって・まで・だけ・ばかり・のみ・しか・こそ・など・なんか・なんて・くらい」など。
(例)花子からも返事がなかった。
補足語と述語の位置に現れる
補足語では格助詞の前後に現れる。
(例)あなただけにお話しします。(だけ+に)
A氏は、地元でさえ知名度が高い。(で+さえ)
述語の位置では、連用形・テ形、基本形・タ形に接続する。
(例)太郎はテレビを見てばかりいる。(テ形+ばかり)
課長に話しただけだ。(タ形+だけ)
4.接続助詞
語と語、節と節を接続する助詞。
並列接続助詞(並列的な関係で接続する働きを持つ)と従属接続助詞(従属的な関係で接続する働きを持つ)とがある。
並列接続助詞「と・や・も・に・か・し・が」など。
(例)スポーツの中では、テニスや水泳が好きだ。
この街は、道路が広いが、車も多い。
従属接続助詞「の・という・と・まで・なり・きり・から・けれども・なら・ので・のに・ながら・つつ・から」など。
(例)トンネルを抜けると、そこは一面の雪景色だった。
この国の人は皆親切なので、とても暮らしやすい。
5.終助詞
文末に現れる助詞で、述語の基本形、タ形などに接続する。
「さ」(断定)、「か・かい・かな・かしら」(疑問)、「ね・な」(確認・同意)、「よ・ぞ・ぜ」(知らせ)、「なあ・わ」(感嘆)、「っけ」(記憶の確認)、「な」(禁止)など。
(例)何時からだっけ。(記憶の確認)
財布が落ちましたよ。(知らせ)
今日は、よい天気ですね。(同意要求)
彼は、東京都出身でしたね(確認)。