今年は歩く会創立10周年の記念の年で、その初回を受け持つことを、創立者の一人として誰にも渡したくないので、志願した。
参加者に喜んで貰える素晴らしいコースを作りたいと思った。
ジャカルタ近郊で一番景色の素晴らしい場所で、名山グデ山、サラック山、パンチャ山が一望出来るプラマタセンツールを選んだ。コース作りに6回要した。
それにしても今年は雨が毎日のように降る。当日の朝雨が降らないように祈る。
幸い当日は、歩くには絶好の曇り天気だ。それにしても参加者が多い。次から次と車が来る。インドネシアの方を含めて大人75人、子供8人の合計83名の参加者は、特別行事を除いて通常の歩く会としては新記録。
ゴルフコースに沿って横の道に入る。もうそこは棚畑の水田とシンコン畑に囲まれている。素晴らしい解放感だ。道は先程迄の雨でドロドロで、足がひっぱられる。子供達は大喜び。大人達も子供の時に戻ったような感覚を味わえた。
これから350m場所から500mの高さの丘迄一気に登る。これはしんどい。頂上で遅れた人達を待つ。ボゴールの町からジャカルタ迄一望出来る。雨季の時は汚れた空気が雨で洗い流され、遠く迄綺麗に見えて、素晴らしい。
ここからシンコン畑に入る。成長した長いシンコンのなかで、外の景色が全く見えない。シンコン畑を抜けると名山が一望出来る場所にきた。ここで記念撮影。
残念ながら厚い雲で、高さの低いパンチャ山しか見えないが、周りを見るとあまりの美しさに桃源郷に入ったような錯覚に襲われる。
ここからは、下り一方で、比較的楽なコースだ。2時間半があっという間に過ぎて、歩きは終わった。
初心者、年少の子供、老人用に短いコースも用意したが、結局誰も短いコースは、選ばず、45分遅れて到着した。
食事の時に、今回のコース設定者として紹介された時、拍手で迎えられ、実に嬉しかった。《吉田 稔》
