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助産院は安全?

2011-01-09

「自然なお産を考え、女性に優しい会陰縫合術を学ぶ」?

ツイッターでうさぎ林檎さんから伺い、知りました。

うさぎ林檎さん、有難うございます。

(社)日本助産師会で案内されています>緊急時の助産スキルアップセミナー

「自然なお産を考え、女性に優しい会陰縫合術を学ぶ」

びっくりしました。これ、参加申し込み開始日が12月1日ってあるのですが、多分、去年の日付。ってことは、あのパブコメの意見の受付最終日を全く待たずに、どんどこと始めていたというわけです。

PDFファイルも是非。

第25 回 日本助産学会 学術集会 プレコングレス

社団法人日本助産師会 主催

緊急時の助産スキルアップセミナー

「自然なお産を考え、

女性に優しい会陰縫合術を学ぶ」

講師 進 純郎

(聖路加産科クリニック)

助産師は母と子の誕生を支援する専門家として、時として「臨時応急の手当

てをする」ことが必要な場面があります。緊急事態発生時に迅速に対応できる

知識と技術は、不可欠です。

これまで日本助産学会研修教育委員会が主催してきた「女性に優しい会陰縫

合術」の研修会を、より実践に即した内容にし、今回は社団法人日本助産師会

主催で開催いたします。日本助産師会会員、助産学会会員の皆様はもとより、

分娩に携わる多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2011 年3 月4 日(金) 13:30〜16:30(受付開始13:00)

会場:名古屋国際会議場

参加費:日本助産師会会員または助産学会会員10,000 円

非会員 15,000 円

定員:50 名

継続教育ポイント:安全ポイント1 点

協力:ジョンソンエンドジョンソン

申込方法 FAX(機関紙巻末の「研修会・セミナー受講申込書」)またはホー

ムページからお申込みください。

詳細は今後のHP、機関紙をご確認ください。

講師の方は、もうこの世界では有名な方ですね…またかよっておもったのは、私以外にもいらっしゃるとおもいます。

あえて「女性に優しい」とするのは、今までの会陰切開は女性には優しくなかったとして、それ(女性に優しい会陰切開)が出来るのは助産師だけだ!とするためでしょうかね。女性に優しいってなんだろう…私、会陰切開を受けましたが、優しさとか、そういうのって感じることなのかな? なんだか気持ち悪いですよ、逆に。

あと、「自然なお産」というのを今後はどういう扱いにするのだろうかとおもっていたのですが、やっぱりこの言葉は必須なんですね。無理やりにして、自然なお産と女性に優しい会陰切開で、会陰切開を今まで否定していたことを誤魔化していく感じなのでしょうか。会陰切開だけにしているところが実にずるくて、会陰切開をそれこそ一番の身近に起こり得る悪として、医療行為や病院そのものを叩いていたのがこの方の近くに多くいらっしゃると感じています。

これまで日本助産学会研修教育委員会が主催してきた「女性に優しい会陰縫合術」の研修会を、より実践に即した内容にし、今回は社団法人日本助産師会主催で開催いたします。って、更に驚いたのが、日本助産学会研修教育委員会というところが主催で既に始まっていた研修会だということ。この日本助産学会(研修教育委員会)を調べたけど、よくわかりません。

もう切るんですね、きっともう決まってしまっているんです。悔しいです。「病院はすぐ切るよ」「医師は母親の気持ちとかなんて関係ないんだよ、早く終わらせたいだけで切る」とかって何度も私は聞いているし、目にしていましたが、誰にも頼まれていないのに、自分達から切ろうとしている。今までの過去にあった会陰切開を否定していた助産師の方たちは、この流れをどうおもうのでしょうか。ずるいですよね、おかしいですよ。

あと、開業助産師助産院や自宅出産でも切って、そして縫うのですか?

suzansuzan 2011/01/10 08:53 おそらくどの産婦人科の医者も経験しているレベルだろうとは思いますが、
わたくしが経験した一番ひどかった会陰切開の話をいたします。

当時勤務していた病院の、所在地市内にある医院からの搬送でした。
初産で産道が狭く、赤ちゃんが大きめだったので、
会陰切開を大きめにいれ、吸引分娩をかけながらおなかをおして
赤ちゃんは無事に出てきました。

会陰切開の傷は、もちろん会陰部、体の外側に入れます。
この傷が、赤ちゃんが出てくるときに押し広げられてしまっていました。
狭い産道を広くする方向に、
つまり、膣の中に向かって長く広がってしまったのです。
傷の一番奥は、子宮口のすぐ手前でした。

傷は長いだけでなく「深く」もなっていました。
子宮口のすぐ手前、傷の奥に指を入れると、薄い筋肉の向こうに
骨盤の骨の壁がごつごつと触りました。
お産の経験がじゅうぶんにあるベテランの開業医さんでしたが、
これはうちでは縫えない、と送ってきたのです。

幸いなことに、大きい血管が切れなかったらしく、
出血はそれほど多くありませんでした。
…それほど、というのは、じゃあじゃあと流れ出てはいない、くらいの意味です。
傷の大きさ、深さを確かめるために触っているときでも、
しょっちゅうガーゼでぬぐっていないと、そのへんが真っ赤になって
何も見えなくなります。

上の先生と研修医と、3人で手術室に運び、
腰椎麻酔(下半身麻酔)で縫合をはじめました。
上の先生は、手指の長い、起用な医者でしたが、
縫っている間中「だめだ、届かない」「出血でどこが傷か見えない」「縫えないかも知れない」といい続けていました。
わたくしは、上の先生の言うとおりの大きさの針と糸を渡しながら、
「先生、大丈夫です、絶対縫えますから」といい続けていました。

だって、そういうしかないですから。

ところどころはわたくしが交代したりしながら
(わたくしのほうが手が細いので狭いところなどは)
縫い上げるのに2時間以上かかりました。
腰椎麻酔が切れかける、ぎりぎりの時間でした。

出血量は2リットルを超え、輸血をしなくてはなりませんでしたが、
幸い、再出血はなく
(縫った傷の中にもう一度出血してくると、ほどいて縫い直しです)
傷への感染も起きず、1週間ちょっとで退院することができました。

切開をするのは、産道が狭くて赤ちゃんがでにくいときのみです。
何もしなくても自然に切れて出てくるなら、あまり問題ないんです。
傷は広がらない、簡単に縫える、という意味です。

本当に、切開しなくては子供がでないような場面では、
わたくしが経験したようなことは、いつでも起こりえます。
ここまででなくても、分娩室で局所麻酔を打ち足し、打ち足しながら
深い傷の奥に指をいれて確かめながら
(ときどき自分の指を縫いそうになる)
1時間かけて縫合した、などという経験なら
いくらでも数があります。

骨盤の血管や神経の場所、膣と腸管の位置関係、などがある程度頭に入っているからこそ
手探りで深い傷を縫うこともできます。
骨盤外科としての修行、経験がどうしても必要なのが、
会陰切開、縫合です。

どうしても会陰切開、縫合がしたいなら、
医学部に入学して医師の資格をとってほしい、と心から思います。
医師の数が不足していて、その数少ない医師に負担をかけないように、
そのために医師のいない施設で助産師が会陰切開をしよう、というのなら
明らかに間違いです。
へたに切開され、へたに縫合された傷をあとで「しりぬぐい」させられるのは
それはそれは、大変なのです。

琴子の母琴子の母 2011/01/10 09:19 suzanさん、こんにちは。

おっしゃるようなケースで、事故報告もあるんです。
ご本人が待ったをだされているので記事に出来ないだけで、非常に恐ろしいことがもうとっくに生じています。
承諾得られないことが悔しいほどです。

私は危険な状態は休むことなく続いていたこと、それを堂々と出来るようにしたいだけのこの恐ろしい思想に何も出来なくて、本当に悔しいです。

MW yuMW yu 2011/01/10 12:06 「会陰切開」ではなく「会陰縫合術」とありますから、自然裂傷の縫合を目的としているのではないでしょうか?
 おそらく、いままでクレンメで止めるしか出来なかったものを縫合しようということのように思います。

琴子の母琴子の母 2011/01/10 12:27 MW yuさん、こんにちは。

縫合する際に、私には医学的に知った風には言えないのですが、suzanさんのお話や事故被害者の方のお話からも、内部の状況を確認することも知識含めきちんとなくてというのは充分、恐怖です。
また、緊急時の対応ということでやってるというのもありますので、やっぱり疑問視あいています。
もっとやるべきこよあるはずだし、s
主催者が助産師会になったというのも...

suzansuzan 2011/01/10 13:14 クレンメは、浅い傷しか対応できません。

たとえていえば、切り傷にバンドエイドを張るようなもんです。
バンドエイドで対応できない切り傷は
やっぱり外科受診して縫ってもらいますよね。

クレンメでとめられないのなら、
それが自然裂傷であろうとも
嘱託医にお願いして縫ってもらうべきだと思います。

内診は助産行為だから絶対に看護師にはやらせてはいけない、と言い張った助産師さんたちですもの。
わたくしども産科医が「縫合は医療行為なので絶対に助産師にはやらせてはいけない」というのも
理解できるはず、と思うんですが。

MW yuMW yu 2011/01/10 13:56 言葉が足りなかったようで申し訳ありません。

私自身は切開・縫合は医師がするべき医療処置だと思っていますし、suzanさんのおっしゃるとおりです。

ただ、琴子の母さんの記事本文が「会陰切開」と書かれていたので、
助産師会のしたい事(実際にどこまでをしようと思っているのかは分かりませんが)が、切れてしまったもの(自然裂傷)を縫合することだとすると少し意味合いが違うのかなと思ったので。

琴子の母琴子の母 2011/01/10 16:32 パブコメを要するまでにしたのも助産師会ですから、狙いは明確ではないでしょうか。
事実、既に教育に取り込まれ、税金投入もされてるのですから...

岩井(元・がんのすけ)岩井(元・がんのすけ) 2011/01/11 11:11 パブコメには、医師法に鑑みてどうか、という疑問と、切開・縫合などは医師が行うべしという考えを書き記したのですが…。助産師会(とその影響下の人たち)はすでに走り始めているようですね。
私には娘がおりますが、こうなってくると、絶対に絶対に助産師のところには行かないようにと、助言せねばなりません。もちろん、身近な人たちにも、です。
助産師会は、自分の首を絞めてどうするつもりなのかと思ってしまいます。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2011/01/11 14:01 琴子ちゃんのお母さん、みなさん、こんにちは。今年もよろしくお願いいたします!

たかだか3時間程度の研修で、とり肉かスポンジか何かを縫う練習をして「縫合術の研修」になると考えること自体が怖いと思います。研修に参加することで教育ポイント、しかも「安全ポイント」なんてつけるところに、この業界のリスクマネージメント意識の薄さが・・・。
「臨時応急の手当てとして、裂傷縫合術は合法的になった」ようなことを主張されているので、この程度の研修を受けただけで実施にGOサインだとしたら怖すぎます。


これは2010年9月6日の会陰縫合術のエントリーを読み返してくだされば、「正常分娩の助産術ートラブルへの対応と会陰裂傷縫合術」という本の中で「会陰裂傷を作ったらどうしようとおびえることなく、フリースタイル分娩に対応したお産の進行に勤めていただきたいと思います。」ということの流れだと思います。
ですから、MWyuさんの書かれているようにどちらかというと自然裂傷に対する縫合術を「臨時応急の処置」という理屈ですすめようというものですね。

たしかに会陰切開も助産師に認めさせようとしていますが、これは同じ臨時応急の手当ての中でも「胎児ジストレスに対して、分娩を早急に終了させる事態」の臨時応急の手当てという解釈を通そうとしているものなので、やはりわけて考えた方がのちのち混乱しなくてよいと思います。
胎児ジストレスへの臨時応急の手当てとして助産師に会陰切開を認めさせよというのであれば、まずどのように胎児ストレスと判断したか、第三者が納得のいくデーターを根拠として残す必要があります。現在、それは分娩監視装置による連続した記録以外ないと思いますので、常に分娩監視装置を装着できる条件が必要になると思いますが、それをうけいれるのでしょうかね?

裂傷縫合術に関してだけでなく、これまで「日本の助産婦は会陰保護によって不必要な医療介入をせずに分娩介助してきた」「助産院では傷もなく、赤ちゃんも(傷にからの)血が一滴もつかずにきれいに生まれてくる」に始まって、最近では「フリースタイルで産婦さんの好きな姿勢で産むことが大事。会陰保護は不要」という流れが作られていますが、いつも感じるのは、良いことばかり主張してリスクやデメリットがほとんど知らされてこないことです。

信頼できるデーターというのは、メリットもデメリットも公正に書かれたものだと思います。
たとえばよく助産院で出産した方の記事のなかに「かすり傷程度で、切開も縫うこともしなくて済んだ」という表現があります。
これも、もしかしたら病院では「裂傷1度」として、「しみるから一応縫っておきましょう」と医師が縫合してくださるものを指しているのではないかと思います。
また縫合しなくて、本当にきれいに傷が治ったのかも不明。
このように議論の土台となる部分から透明度が低いのが、今までの会陰切開・裂傷縫合に関する主張だと思います。
助産師に裂傷縫合術を認めよというのであれば、現在の全国の産院での裂傷の状況や対応についてのデーターから示してほしいと思います。

こんないい加減な手法で何かをなし得ようとする日本の助産師の世界に、正直、自分が助産師でいることが怖くなるこの頃です。
不合理であり、まったく科学的でない業界に未来を感じないです。

タカ派の麻酔科医タカ派の麻酔科医 2011/01/11 16:08  いったに何を教えるつもりなのか興味があります。まっとうな医師であれば、搬送のための時間を稼ぐためにざっくりと針と糸をかけて、太い糸で縛る方法を教えるでしょうが、それ以外の内容を教えるようなら、どんなキャリアがあるとしても、危機管理のできない最低の医師と評価するべきでしょう。

ドクターサイコドクターサイコ 2011/01/11 22:27 琴子ちゃんママさん、みなさま、今年も宜しくお願い致します。
今内科医の立場としては、掠らないんですが、ちょっとこの記事はショックです。

元消化器外科の立場から申し上げますと、経験のある産婦人科の先生が会陰切開→縫合を行って手を尽くしても、その後の疼痛や肛門機能の問題を残してしまい、外科に紹介されることはそれなりにあるのですが。
suzan先生のコメントのとおり、場合によっては手探りで縫合するしかなかったりしますし。
女性の骨盤部手術に、外科医(産婦人科医の先生もですが)がどれだけ神経を使っていると思っているんでしょ。
解剖の知識も不確かなレベルの人間に縫われるぐらいなら、止血処置だけして、病院に送ってほしいですね。
褥婦さんのその後の人生のために。
もしかして、助産師が一番、お産をなめてませんか?

ただ、医者は最悪の場合を想定して、そこを避けることをなるべく一番に考えます。
リスクの高い最善の道よりも、リスクの少ない次善の道を選ぶんです。
はじめから、最悪の場合を知らないお花畑な一部の助産師たちには、医者の考えることやそのプレッシャーはわからないんでしょうね。
是非とも、生む女性側に賢くなっていただかないとです。

まこまこ 2011/01/12 17:01 ツイッターの方でフォローさせて頂いております
3歳と0歳の双子の母をやってる者です。2回目のコメントになります。

私のような素人が口を挟む問題ではないと思いますが、
敢えてコメントを残します。

結局、助産師会はお産に医療が使えないから、それ以外の
使えそうな手玉はホメでも何でも使ってやろうって事が今更ながら
限界を迎えてきたという事でしょうか。

医療崩壊阻止に医師数増やせとか診療報酬上げろとか
色んな声がありますが、そこにつけ込んでお産の質を下げ、
危険を増やす事は反対ですね。
私の娘が子どもを産む頃、この国のお産がどうなっているのか
とても心配です。

僻地の産科医僻地の産科医 2011/01/12 23:45 助産師不足の今日この頃。
お仕事に疲れた助産師の方々はいかがお過ごしでしょうか?

さて、最近先輩から電話がかかってきました。
「○○病院の助産師から履歴書が突然送られてきたけれど、どう?被ってるでしょ勤務時期」
えー。被ってますとも。

まぁ、その回答はおいとくとして。助産師という免許を持っていたとしても、
開業までのリスクを負おうという人は少ないと思います。
産婦人科医の世界は狭く(つまり人数が少なく)、
一見、大学など関係ないように見えても、高校などは限られていますしね。
意外と大学同士が仲良かったり、(ジッツ共同経営病院があったり)
就職したい先にその知合い(医師)がいることが
日常茶飯事であることは心得ていた方がいいかもしれませんね。

一度、好きなほうに落ちてしまうと再就職先はありません。
助産師の手がいくら足りないといっても、世の中は厳しいです。

僻地の産科医僻地の産科医 2011/01/12 23:45 助産師不足の今日この頃。
お仕事に疲れた助産師の方々はいかがお過ごしでしょうか?

さて、最近先輩から電話がかかってきました。
「○○病院の助産師から履歴書が突然送られてきたけれど、どう?被ってるでしょ勤務時期」
えー。被ってますとも。

まぁ、その回答はおいとくとして。助産師という免許を持っていたとしても、
開業までのリスクを負おうという人は少ないと思います。
産婦人科医の世界は狭く(つまり人数が少なく)、
一見、大学など関係ないように見えても、高校などは限られていますしね。
意外と大学同士が仲良かったり、(ジッツ共同経営病院があったり)
就職したい先にその知合い(医師)がいることが
日常茶飯事であることは心得ていた方がいいかもしれませんね。

一度、好きなほうに落ちてしまうと再就職先はありません。
助産師の手がいくら足りないといっても、世の中は厳しいです。

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