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助産院は安全?

2011-12-31

開業助産師からのメッセージがどう伝わっているのか

丁度ふぃっしゅさんから頂いたコメントが、私が昨日の続きを書こうとおもっていたことと丁度重なることでしたので、レスっぽくなりました。ふぃっしゅさん、いつもありがとうございます。

上記のサイト読みました。

「産科医療の発達によって、これまで救えなかった命を救えるようになった」「自宅分娩は医療バックアップがあるから」と、こういう方たちに認めさせたのは大きな進歩かと思います。

以前は医療・病院批判だけでしたからね。

また周産期死亡や母体死亡が減った事実を、先日のsuzanさんや*ユウ*さんのやり取りにあったように「医療の発達ではなく、栄養状態の改善による」という解釈の方たちもいらっしゃいましたからね。

これは、元記事

森ノオトから

Vol.12 ”芸術的なお産”を通じた生き方伝道師......助産師の齊藤純子さんです!(全3頁)

にある

ーー産科医療の発達によって「これまで救えなかった命が助かった」という面も大きいですよね。

齊藤:  ここで一つの数字をご紹介します。2005年の日本の周産期死亡率(妊娠満22週以降の死産+生後7日未満の早期新生児死亡)は出生1000人に対し3.3人で、先進国の中で最も少ないのです(米国7.7人、英国8.5人、ドイツ5.9人)。妊産婦死亡率は世界平均で10万人あたり400人。日本の場合2005年が5.7人、2006年が4.9人、2007年が3.1人です。戦後の50年間で、お産によって命を亡くす母親は約80分の1に、赤ちゃんは約40分の1に減っています。これは間違いなく産科医療の発達の恩恵によるものです。

日本の法律では、助産院は連携医療機関(総合病院や大学病院など)、嘱託医(地域の産婦人科クリニックなど)との提携関係を結ばなければなりません。自宅出産の背後には、必ず医療バックアップがあるということを前提に考えていただく必要があります。

とありますが、私はこういう発言に“自宅出産したい”と思う方がどう反応するのかが気になる。

また、これらの発言は『一応言っておいた』程度の扱いであって、実際に起こっている子どもの死や障害、母体への損傷などを伝える必要性を感じていない、相変わらずなものだとおもいます。それは、この後に続く対話からも十分に伺えます。お産によって命を落とす母子の数字は出てきていますが、自宅出産や助産院からの搬送は出てきていません。このような表記だと、『最初から異常がある人だから、何かがある』程度にしか、私たち無知な一般人にはおもえないんです。『最初から殆ど最後まで異常がなかったのに、急変してしまう』ということを想像できない。させないと言った方が正しいかな?

また、医療バックアップがあるといっても、それが正しい判断のもとで行われているともおもえない現状。

記者の方もそのまま

ーー逆を返すと、世界を見ても10万人のうち9万9600人は安全に赤ちゃんを産めると言うこともできますよね。

という解釈を示しています。ここが、私たちの感想を誘導しているのだとおもいます。

キャプションにある

助産院にやってくる方は医者嫌いな方が多い。だけど、医療が進んだことで助かる命もある。まずは薬が必要のない体をつくるのが前提だけど、薬が必要な状況にある人は医療の手を借りて謙虚に薬を飲むことも必要です」と諭す

にしても、だったら何故、民間療法を、それも複数も用いているのかに疑問を抱けるようになるべきなんですが、“必要な状況”と言われるまでは、不要な状況だとおもってしまっているので、気がついたときには辛い結果を強いられることもあるのです。その辛い結果が我が子の身に起こると、誰が想像してくれるでしょうか。

まぁ、こういう記事で「自宅出産をしたくて体作りを頑張っていたけど、急変して亡くなってしまったお子さんもいます」とか、そういうことは言いにくいでしょうね、そうとはおもいますが、せめて私だけは、「だからこそ言って欲しい」と願い続けます。

ふぃっしゅさん、

「そんな変なものを勧めているのですか?助産師さんって」という冷ややかな目で見ているお母さんたちがたくさんいることに、気づいていないのでしょうね。

結局、このような情報に群がる方たちは冷ややかにおもう目に対して、「理解出来ない、かわいそうな人」程度にしか感じてくれないんですよ…

suzansuzan 2012/01/01 06:15 琴子の母さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

「10万人のうち9万9600人が無事に」お産できるということは、
のこり400人は無事でない、ということです。

その400人に自分が入るかも知れない、と不安になるのが
普通の想像力だと思います。

その怖さに対して、「自宅分娩できるようなからだづくり」とか
「ホメオパシー」「マクロビ」で対応すればいい、とか、
ごまかす、のがこういう方々の常套手段であるように思います。

「自宅分娩できるからだづくり」って、笑ってしまいました。
病院分娩だって、きちんと自己管理(適切な食事や運動)をしないと
無事にはすみません。
「自宅分娩できる」ではなく、「安全な分娩ができるからだづくり」です。
それは、病院で産む場合もきちんと行うべきことです。

「病院分娩するひとはどうせすぐ医者が助けてくれるから自己管理はいい加減でいい」
…とかいう解釈は背景にある?とまで言うとかんぐりすぎかもしれませんが。

他の国のことはわかりませんが、日本における高い分娩の安全性は、
われわれ産科医師を含む産科医療に関与する人間たちが
必死になって日々作り出しているものです。
今も必死で分娩の安全性を、安全な分娩を守っているのです。
分娩の安全性は「すでに得られた、もう決して失われない、ゆるぎないもの」ではありません。
だからこそ、産科医師の減少が問題になっているのではないでしょうか?
産科医師が減少したら助産院でうめばいい、自宅でうめばいい、というものではないのでは?

もう一度書きますが、病院分娩なら安全、ではありません。
病院分娩だって、妊婦さん自身がきちんと自己管理して分娩にのぞむことが原則であり、
その上で厳重な医学的監視を行い、異常になりそうな傾向がみられたらすばやく対応する、
その上での「安全な病院分娩」です。
助産院や、ましてや自宅で分娩が進行しているとき、
たとえどれだけ「からだづくり」をしようとも、
状態急変してしまえばすぐに気づくことは不可能(監視してないですから)でしょうし、
すぐにすばやく対応することも不可能(医師もおらず医療設備もないですから)ですので、
「あぶなかったけどぎりぎりで助かった」ような、
妊婦さん自身には「結果的に安産でしたね」といえるようなお産を
「結果的に安全」に終わらせることはできないだろう、と考えます。

今年も、微力ではありますが、
産科医療の安全を守るために、努力したいと思います。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/01/02 09:35 琴子ちゃんのお母さん、今年もよろしくお願いいたします。

>『いちおう言っておいた程度』の発言
きっとそうだと思います。ここ2〜3年の間に、助産院や自宅分娩を取り扱う助産師のHPから病院批判の内容が急激に減りましたね。何か、きっとご指導があったのではないでしょうか。
だから、本当に納得しているかどうか、理解しているかどうかは別の問題だと思います。
またこれだけ母子を救ってきた産科医療が産婦人科医不足で大変な状況だから助産師の活用をというためには、協働している姿勢は大事ですからね。


私の知人の娘さんの第一子出産は、「自然派助産婦」(あえてこう呼びます)による自宅分娩でした。周囲がどんなに出産の危険を話しても、「自分たちは新しいことをやっている」と耳を貸しませんでした。
その助産師に勧められた玄米やら酵素やら購入し続け、生まれてからも「自然素材」のベビーオイルやらお尻拭きをその助産師から購入し続けたそうです。
高いのですよね、そういう販売物品は。
そんなことをしなくても皆普通に育てているよとやんわり言っても、聞いてもらえなかったようです。
「普通はね、次の孫ができるのを楽しみにするのに、私には心配で胃が痛かったあの日々がまたくるほうが怖かった」という知人に、次のお孫さんの予定ができました。
第一子の時は娘と一緒に「自分たちが選んだことに口を出さないで欲しい。」と食事「療法」とかとても協力的だった娘のパートナーは、自宅分娩を体験してみて今回の妊娠では「病院で産んだら・・・」と言ったそうです。
結局、今回は自宅でなく助産院だそうですが、知人は「心配で胃が痛い」と言っています。
「前回あれだけこだわりの食事をしていたのに、今回は全然。うちに来て何でも食べているわよ。いったい、何だったの、あれは。」とあきれています。

以前のコメントでも書きましたが、前回の自宅分娩(3年ぐらい前)では分娩間近の徐脈にホメオパシーを使い、生まれた新生児を「身体を左右対称にするため」15秒間逆さ吊りにしていたそうです。
知人は医療従事者ですが、本当に「助産師って・・・」とあきれていました。

「自然なお産」「幸せなお産」「自分らしいお産」そういう表現を使いたい人がいてもそれは否定はしませんが、耳に心地よい言葉と裏腹にいい加減なことを勧めたりそれで利潤を得ようとしたり自己啓発セミナーまがいのことをしているのであれば、それは一歩間違えば社会的な問題になると思います。
いや、実際に助産師とホメオパシーの件では社会問題になったと思いますが、そこから危機感を持っていないのが助産師の世界なのだと思います。

琴子の母琴子の母 2012/01/04 00:28 suzanさん、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

私も今回、「病院なら100%安全というのも間違った認識になる」というのを書き落としていました、反省。

もっと私たちが正しく知る方法があるべきではないかと、常にそうおもっている日々です。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします!

琴子の母琴子の母 2012/01/04 00:32 ふぃっしゅさん、今年もどうぞよろしくお願い致します。

そうなんですよ、一時的なマクロビアン、多いです。
妊娠中から出産後2年くらいが平均ではないでしょうか。
勿論、よりコアな状態になっていく人もいますが、大半の方はなんちゃってマクロビアンですね。

左右対称、歪みと、「言われてみると、確かにそうかも」とおもわせる術には長けていますよね。

今年も宜しくお願い致します!

りかりか 2012/03/19 16:09 今まで、この記事のためにどうやってコメントを寄せたらよいか?相当な時間と心と、冷静に、また客観的に語るために、今日までの時間が必要でした。

彼女が、このような形で、取材を受けたことに大変な衝撃を受けました。
主人は、知りません。
心身のバランスを間違いなく崩すでしょうから。


彼女が、公に出ている以上、私からも琴母さんのブログを通じて発信させていただきますが・・・・・。

彼女こそが私のお産を担当した方であります。

本当に驚きましたし、私達の気持ちを汲んでくだされば、このような公に出ることは慎むべきではないか?と思います。

今でこそ、今だからこそ、言いますが、私達は、寛容で寛大な気持ちでおりました。その全ては、私達親が、自宅出産を選択したからだという、この一言に尽きます。

記事は、読んでおりません。

彼女をご存知の方が、私のこの文面を読まれましたら、彼女に伝えて欲しい。

死産させて、人一人の命を、貴方は後に、眠たかったので覚えていない。と。
それら全て、表題にある、芸術的なお産でしたか?

公に、自宅出産を論じる貴方。
ものすごく違和感があります。

申し訳ないが、私達の気持ちを汲んで、これ以上は公に出ることは控えてください。

以上。

琴子の母琴子の母 2012/03/19 23:19 りかさん。こんばんは。
お久しぶりです。
その後、いかがお過ごしですか?

このー記事を書きながら、私の一存では明かせない事実への憤りを抱き、抑えながらりかさんの悔しさを想うばかりでした。
りかさんのご意見がこの助産師につたわるといいのにと、願うばかりです。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/03/21 11:13 琴子ちゃんのお母さん、こんんちは。
りかさん、おひさしぶりです。どうしていらっしゃるかと思っていました。

りかさんがどんな思いでこちらにコメントされたかと想像しただけで、胸がおしつぶされそうです。

もちろん、当該助産師への怒りもあります。
でもその個人をたとえ出産の場から手を引かすことができたとしても、その後に同じような助産師を産みだそうと突き進んでいる助産師側の方向性を何とか変えていかなければいけないですね。
それが私たちひとりとりの助産師が無関心であってはいけないことだと、何かうまく言葉にできないのですが申し訳なさでいっぱいです。

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