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助産院は安全?

2013-08-04

緊急時なら許されているらしい、助産師による縫合

一部とはいえ、助産師の方たちが会陰切開と縫合をしたがっているというのは事実。今でのそのための研究は続いているらしく、

日本産婦人科医会が「開業助産所」での局麻使用・縫合に反対の意思表示、抗議文

「助産師の業務範囲の留意点について」

と出されていても、必要におもわれて取り入れるべき方向を感じる研究・調査は続いているようです。

日英における助産師の会陰裂傷縫合の現状からみたわが国の課題大阪医科大学看護研究雑誌 第3巻(2013 年3月)〕

取り上げたい内容は多々ありますが、5ページ目

2.日本の現状(表1,2)

1)妊娠・分娩管理

医師との協働により,妊娠・分娩管理が行われる場合がほとんどである。助産所においては,嘱託医との連携により「助産所業務ガイドライン」に沿って,妊娠・分娩管理が行われる。このため,助産師が会陰裂傷縫合を行う機会は非常に少ない。会陰切開,縫合などの処置は臨時応急の処置の範囲内として行われる場合があるが,処方権は認められていない(遠藤 2009)。

には臨時応急の処置の範囲内として助産所でも行われているとしか読み取れない内容があります。助産師による縫合は違法ではなくて? 

3)臨床助産師の会陰裂傷縫合の実際

わが国では医師との協働により,分娩管理・ケアが行われていることが多いため,会陰裂傷縫合のほとんどは医師が担っている。このため,現在助産師が会陰縫合を行っている病院の数は不明である。しかし,一部の病院では,独自に医師による助産師に対する講義・演習,臨床での実施の後,一定の技術水準に到達した助産師に資格認定する試みが行われている。講義・演習の内容は,総論(創傷治癒概論,基本手技,解剖・生理,裂傷の分類,治療法と合併症),局所麻酔薬の知識(作用,種類と投与方法,合併症と対策),縫合技術(裂傷の程度,除外事例,縫

合時期,手技,医師への報告基準,全身・局所の観察,異常と対策,抜糸と観察など),演習は縫合技術である。時間は講義3 時間,縫合演習3 時間,10 例

の縫合実施で仮認定,資格試験後認定されるしくみである(遠藤 2012)。助産所においては,全国273か所の助産所からの回答を分析した結果では,会陰裂傷1度発生率44.9%,凝7.7%のうち,25%に会陰裂傷縫合が行われていた。縫合実施者は助産師85%,医師15%であった。助産師が会陰縫合を実施している施設は42.9%にみられ,研修参加または産科医師による直接指導を受けていた(毛利 2011)。

「産科医師による直接指導を受けていた」っていうのは、実際に助産師の方が勤めている病院で教えてもらっているというブログもありました。プリマ助産院の日々会陰裂傷と縫合術の中なのですが、ここには

保健師助産師看護師法第37条

「臨時応急の手当て」は医師の指示なしで助産師

自らの判断で行うことができる。

そこには、会陰切開や、会陰裂傷縫合術などが、

含まれるわけです。

勤務助産師はほとんどの場合医師が縫合するので、

ほとんど経験がないのが、実状だと思います。

開業助産師になるには、その点もクリアしなければ

なりません。

とあるんですね。違法ではない? ちょっと待ってください、なんか解釈が自由であってはならないことだとおもうのですが、バラバラになってきている...

バラバラ? いや、

2.会陰裂傷縫合に関するわが国の課題

わが国の助産師が会陰裂傷縫合を行うことは,新生児蘇生法,出血時の対応などの臨時応急の手当てに必要な能力の一つと考えられた。

日英における助産師の会陰裂傷縫合の現状からみたわが国の課題より)

とあるから、助産師の方は緊急時ならOKと指導を受けていて、

現行法において、助産師が医行為を行うことは禁じられています。臨時応急の手当てについてはこの限りでないとされていますが、助産師が会陰切開、会陰裂傷縫合術、局所麻酔剤の投与を行うことは医師の管理下にあっても認められません。

(「助産師の業務範囲の留意点について」より)と日本産婦人科医会が言っていて、日本産婦人科医会に所属しない産科医の方が指導したりしているのか? とか、もうよくわかりませんが、私はやっちゃいけないって認識なんですけど...許されていたのは、ホチキスのような器具ではなくて?

いろいろと言いたいことある内容ですが、また皆さんのご意見からも考えていきたいとおもっています。

2013-07-29

「助産院で縫合」の体験談が...

発信元の方では削除されてしまっている記事ですが、「日刊アメーバニュース」に赤ちゃんを産むなら助産院!? 産婦人科病院にはない魅力とは?というのがあります。

助産院で出産した方の体験談として紹介されているもので

“私の場合は会陰が少し裂けたのですが、キチンと溶ける糸で縫って貰えました。少し出血が多かったので、点滴もしました。助産院なのにできるんだ〜と思ったのですが、何か理由があるのかな?”

というのが非常に気になっています。「少し出血が多かった」のが緊急事態ということで止血のための点滴というのは「緊急時の対応」で許されるのでしょうけど、会陰が裂傷したところをキチンと溶ける糸で縫ってというのは、完全にアウトではないでしょうか? 本当だとしたら、これ、大問題だとおもうんですけど...

(プラスして、キチンと溶ける糸を開業助産師が入手するのは可能なんでしょうか? 縫合は許されていないのですから、購入することも不要というか、薬じゃないから買える?)

「助産師の業務範囲の留意点について」とか、妊娠、出産に関わる情報を発信する方には勉強しておくべきことが多々あると思うんですけど。


これから助産院、自宅出産で産もうとしている方、助産師の方が縫合するのは違法行為ですよ。あと、提携しているとか、搬送するから大丈夫、安心っていうのは「上手くいけば」の話で、救急車がいつだってスムーズに走れているわけではないっていうことくらいはご存知ですよね? 更に、出産時の異常はあっという間に進行(悪化)してしまう可能性が高いとか、とにかく助産師のするリスクの説明だけではなく、お腹の赤ちゃんの命をより安全に導くためにも、無事に産めるためにも、検診で会う先生にも聞いてみたりしてください。助産師の方がもしも医療を批判するような意見(「病院で生まれた子どもの表情は暗い」なども含めてですよ! そんなん、営業かけられているだけ)をするのならば、私はイエローカードだと思いますよ、だって医療を批判しながらも「提携」とか「搬送」って、おかしくないですか?

2013-02-04

助産師の会陰切開、縫合について

厚生労働省から出されていた『助産師教育ワーキンググループ報告』、読み込めていませんが、

助産師の会陰切開?.jpg 直

と、ここで愕然。

これ、平成20年頃のものらしい。

時系列で考えると、多分この考え方は後に「日本産婦人科医会が「開業助産所」での局麻使用・縫合に反対の意思表示、抗議文」で否定されたので、本来ならばスルーして構わないように思いたいところですが、昨年の平成24年7月の段階でも「可否は明確にされていたのでは?」となっているわけでして、やはりこういう資料を見ると、不安に駆られます。

一部とは言え、助産師の方たちは何をしたいのか? という疑問が不安へとなり、疼きます。

2012-09-01

助産師に会陰縫合は必要なのか?

ブログ可否は明確にされていたのでは?のコメント欄、とても勉強になる内容を頂いておりますので、ご紹介させてください。(色々なことで少し間が空いてしまったので、自分でも復習兼ねています)


ふぃっしゅさん

助産雑誌読みましたが、なぜ助産師が裂傷縫合をする必要性があるのか、法的根拠は何かという点で何も得ることのない記事でした。

そうなんですよ、私も読了していますが、「必要な理由」がきちんと話し合いすらされず突き進んでいるという感じです。なので、今回のタイトルもそのままずばりで「助産師に会陰縫合は必要なのか?」となりました。

suzanさん

医師以外が切開、縫合をしてはいけないのは、

そういう教育を受けていないから、という単純な理由です。

からだの一部を切る縫うならその部分の勉強だけすればいい、ではありません。

人間の体は、たとえば会陰だけ独立した存在ではなく

他の部分と血管、神経、筋肉などなどでつながっています。

一部の切開縫合であっても、全体がきちんとわかっていなければ

とんでもない後遺症や合併症を起こしかねません。

それから、助産師だけがやっている分娩(助産院でも自宅でも)と

医師がいる病院で勤務してる助産師がやっている分娩、では意味が違います。

医師がいる病院での分娩では責任者は医師ですので、

たとえばその医師が特別に教育をして、助産師にクリステレルをやらせる、

破膜をやらせる、こともありえるし、

場合によっては浅い傷を縫わせていることもあると思います。

ただし、そういう場合に何か不具合があれば医師が必ず責任を問われますので、

クリステレルをやっていい場合悪い場合、などは細かく決められているはずです。

お産の現場でのニーズで、緊急に切開縫合が必要かどうか、に関しては、

会陰の傷はすぐその場で縫わないと命にかかわる、ことは少ないので、

提携病院に搬送して縫合してもらえばいいだけではないかと思います。

そのための提携病院なのです。

そもそも「お産では普通は傷ができない」といっているのが助産師会なのですから、

傷ができるようなお産を扱うべきではない、という言い方もできます。

切開となればなおさらで、切開が必要なお産を扱うべきでない、と考えます。

大きな傷ができる予想ができず、出血がとまらない、などの緊急時には

傷口をガーゼで圧迫しながら救急車に乗ればいいだけです。

地域中核病院勤務のとき、「傷が大きくて縫いきれない」という開業医さんからの搬送を何度か受けていました。

医師である産科開業医が、自分では手におえないとなったら搬送をためらわないのに、

そもそも傷を縫う教育を受けていない助産師さんが搬送依頼をすることをなんでためらうのでしょうか?

自分の力だけでお産を終わらせたい、というわがままなプライドさえなければ

搬送すればいいだけだと思いますけどね。

医療にど素人の私でさえ、人体の一部を特定しただけとしても、「切る」「縫う」を簡単なようにはおもわないし、これまでにしてはいけないことだったのをこうもあっさりと「して当然」とばかりにするのって異常な行動だとおもいます。そして、助産院という特有の場所を選んだ私自身が、当時のあの価値観に返ってこの問題をみると、「切る」とか「縫う」ということを否定していたはずではないの?? とびっくりしただろうし(それは今の私でも同じ)、よほど目の前の助産師に説得(洗脳)されない限りは信用しない話だとおもいます。

suzanさんのご意見の中にある“自分の力だけでお産を終わらせたい”というプライドは感じますね、開業助産師の方には特に。


再度ふぃっしゅさん

会陰裂傷縫合術に関しては「産科医不足の解決」というのは完全に後付の理由で、「助産師主導の分娩」のための院内助産を進めていくためには、裂傷縫合のために医師を呼ばなければいけないのをなんとかしたいというところだと思います。

いくつかの院内助産の報告を見ると、ローリスクの妊婦でかなり対象を慎重に選んでも院内助産システムでは半数以上の分娩で医師が呼ばれています。

弛緩出血や胎児ジストレスなどももちろんありますが、呼ばれた多くの理由が「裂傷縫合」です。

裂傷1度、2度までは助産師が縫合できるようにすれば、院内助産で「助産師だけの分娩介助を完結できる」ことがねらいなのでしょう。

時代はもはや助産所で分娩を請け負うのは安全性の面でリスクが高すぎるために、病院内に助産所のような施設をつくってなんとか助産師だけの分娩介助の場を死守したいという理由が、助産師の会陰裂傷縫合を認めさせるための政治力になっているのだと思います。

ちょうど、産科医不足と、医療界全体のチーム医療・業務拡大という流れが追い風になりました。

でも産科医不足や業務拡大が主な理由だったら、まず臨床経験が多い助産師から縫合できるようにするのが現実ではないですか?

ところが、法的根拠もないのに2009年から学生の教育で会陰縫合術が「臨時応急の手当て」として組み込まれました。

どんなに表向き「産科医不足のため」と言っても、現実の解決策とはほど遠い自分たちの権益を守るための理由しかみえていないから、ますます現場は困るだけなのですけれどね。

そうなんですよ、産科医不足のためっていってなんでもやろうとしちゃおうっていう感じが否めませんね。


再度読み込んでいます。

2012-07-04

可否は明確にされていたのでは?

ある場所で、ある方の画像で知ったわけですが…

助産雑誌 2012年07月号 (通常号) ( Vol.66 No.7) 特集 助産師と会陰裂傷縫合

これまで可否が明確にされてこなかった,助産師による会陰裂傷縫合。

いや、日本産婦人科医会が「開業助産所」での局麻使用・縫合に反対の意思表示、抗議文を出されているのですが…

そして、結構多くの助産師たちが「会陰は本当は裂傷しない」というようなことを言っていたし、縫合とかをも含め、レイプだのと罵られていたように記憶しているのですが、あれらは「否」だったのではないのですか?

興味深く拝見致します。