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神保町系オタオタ日記

2005-12-17 ボースもビックリ!「中村屋のボース」大佛次郎論壇賞受賞

[]『グリーン・ファーザー』(杉山満丸著)から


   「お父さんの龍丸さんによく似ている」

   と、彼は英語で話しかけてくる。

   そのとき、僕は、ふっと聞いてみた。

   「私の父はなぜインドへきたのでしょうか」

   すると、スシル・クマールさんはこう答えたのだ。

   「あなたのお父さんは、小さいころ、ラス・ビハリ・ボース

   から、インドというすばらしい国があるから、いつか行って

   みるといいよと、言われたといっていました」

   ああ、そうなのか、そんなことがあったのか・・・

   ラス・ビハリ・ボースは、インドの独立運動家で、大正四年

   (1915年)に日本に亡命してきたとき、茂丸は頭山満らと

   ボースを新宿中村屋にかくまっている。このボースと子ども

   のころ出会っていたことが、後に父をインドにむかわせたきっ

   かけになったのだという事実を初めて知って、僕はとてもうれし

   かった。


中村屋のボース』(中島岳志著)が、大佛次郎論壇賞を受賞。若手の

研究者の著作が評価されるのは、とてもよいことである。

「大アジア主義」がブームか!!