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神保町系オタオタ日記

2008-03-16

[][] 大槻憲二と評論随筆家協会


『昭和三年版評論随筆家名鑑』(評論随筆家協会、昭和3年4月)中の「評論・[ママ]随筆家協会記録」によると、同会は大正15年初冬発起人会を開催。発起人は、次のとおり。


長谷川如是閑、長谷川天溪、馬場孤蝶、西村眞次、本間久雄、戸川秋骨、大槻憲二、河野桐谷、横山健堂、高須芳次郎、田中貢太郎室伏高信、村松梢風内田魯庵、野口米次郎、小島徳彌、笹川臨風、佐々木指月、木村毅、島田青峰、平林初之輔、日高只一


当初:常任幹事 高須芳次郎、幹事 田中貢太郎、本間久雄


同書の「現代評論家・随筆家録」で、中村蓊は「昨年執筆せし物」について、「特にこれといふほどのものがありません」と回答している。


大槻憲二は同書に「昭和二年の評論界」を執筆しているほか、三田村鳶魚の日記によると、


昭和2年1月12日 評論随筆家協会、大槻憲二氏来談、入会はせずとも随筆大観へ既出のものを転載することは承諾して貰ひたいとの事なり、差支なしと答ふ。


三田村の「綺麗な化けもの」は『現代随筆大観』(新潮社、昭和2年3月)に掲載。大槻はこんなこともしていたのだね。



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小谷野敦『リアリズムの擁護−近現代文学論集』(新曜社)が出て、大西小生氏の反応があるかと思いきや、まだ読んでいないのか、ホームページには記事なし。

「古書の森日記」1月11日分にコメントした「通りすがり」氏は、大西氏だったらしい。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2008/03/16 22:25 『評論随筆家名鑑』そんなんあったんだ。。。

森 洋介森 洋介 2008/03/16 23:08  『評論隨筆家名鑑』はNACSISで該當無しなくらゐには稀覯です。續刊した『評論隨筆年鑑』昭和四年版〜六年版も同樣(早稻田大學には有り)。しかし、一見無關係な本に、これから飜刻して收録したものを見られます。ゆまに書房で複刻した雜誌『文學時代』の別册である関井光男編『資料・資本文化のモダニズム―『文学時代』の諸相―』が、それ(新組飜刻でなく複刻ならもっと良かったのに)。たしか數年前に國會圖書館で調べ物中、『文學時代』複刻版は所藏する癖にこの別册を缺いてゐて、館内備へつけの用紙に要望を書いたことがあったやうな。なほ發起人中、老大家連はさておき當時の若手で私が興味あるのは、木村毅を除けば小島徳彌です。

shomotsubugyoshomotsubugyo 2008/03/17 01:04 >別冊 あそこの職員は書誌学的センスに欠けていて、ただのチラシと別冊の区別もつかないのでしょうか。あるいは目録に採録していないのか。いずれにせよご教授ありがとうございます。

神保町のオタ神保町のオタ 2008/03/17 06:10 わすがついていけない話になってきた・・・
小島徳彌って初耳の人でした(汗

森 洋介森 洋介 2008/03/17 12:18  投書家上がりで文學周邊の横道で仕事をした小島徳彌は知られてなくて當然ですが、そんなマイナー文士が聲名高き面々に混じって發起人になってゐる所に穿鑿したくなるものを感じます。かういふ新團體旗揚げは大家は名を貸しただけで實動は若手中堅によることが多い。さう見ると、木村毅はじめ日高只一も大槻憲二もさうですが、早稻田人脈だと氣づかされます。だから早大圖書館には評論隨筆家協會發行物があるのでせう。 
 ついでながら『文學時代』の前身は『文章倶樂部』でしたが、これを八木書店がマイクロ・フィッシュとCD−ROMとで出した時の保昌正夫編『文章倶楽部総目次・執筆者索引』(1995)も國會圖書館に無かったことがあり、やはり入れるやう頼んで、今は圖書の方で閲覽できます。でも、先立つ佐久間保明編・解説『「文章倶楽部」総目次・索引』(不二出版、1985。本體は複刻しなかった)は無いみたい。どうも複刻本體に附けた別卷などは納本が漏れがちらしい。圖書館の方でも氣づいて催促すべきでせうが。そして、その種の總目次類はいちいち出納しないでもよいやう開架に列べて貰ひたい。……ってツイ日頃の不滿が。脱線が過ぎました。

神保町のオタ神保町のオタ 2008/03/18 06:11 『日本古書通信総目次』もないみたいですね。まあ、これは皆さんお持ちでしょうからそうは困らないでしょうが。「目安箱」は格好だけで何を言っても黙殺されるものだと思っていましたが、言ってみるものなのですね。
追記:どうもおかしいと思っていたら、発起人から「戸川秋骨、大槻憲二、河野桐谷」が抜けていました。

森 洋介森 洋介 2008/03/18 18:58  近年は國會圖書館で目安箱に出してないのですが、前は投書への返事を葉書でくれたことが何度かあった憶えがあるので、國會圖書館職員が仕事をしてないわけではありません。あと今年、大槻憲二主宰の『精神分析』誌が不二出版で複刻豫定です。やはり『総目次・解説』だけでも欲しいものです。

神保町のオタ神保町のオタ 2008/03/20 06:10 『精神分析』には確か読みたい論考があったはずなので、楽しみです。

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