神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

岸本葉子さんと元総理

戦前下田次郎という教育学者がいた。といっても、その名前を知るのは「はほへほ」氏ぐらいだろうか。少なくとも九男一女をもうけ、昭和13年に亡くなった。三男武三は、外交官・最高裁裁判官・プロ野球コミッショナーを務めた。四男弘は武蔵工大名誉教授、七男吉人は外交官。九男功は大正12年生まれ、戦後結婚し、少なくとも二人の娘をもうけた。次女の昌子は、エッセイストの岸本葉子となった。

次郎の兄多羅尾篤吉*1の長女テルは、大正6年長女春を生んだ。春は、橋本という男と結婚し、昭和12年7月長男を生んだ。龍太郎と名付けた。龍太郎は、戦後総理大臣となった。

(参考)『第十一版大衆人事録』(昭和10年12月)によると、

下田次郎 文博、東京女子高等師範学校教授
広島県士族多羅尾篤吉の弟、明治5年3月6日生れ、養父下田収蔵の跡を嗣ぐ
同29年帝大文科哲学科卒
[家庭]妻郁(明治15)東京府士族北川亥之作四女、東京女高師附属高女補習科卒。
嗣子章(明治38年)、三男武三(明治40)法学士、四男弘(明治41年)東大文科卒、五男正夫(明治44)成城高校卒、長女千枝(大正元)東京女高師附高女卒、六男昇(大正3)成城高校在、七男吉人(大正6)東京高師附属中在、八男茂(大正8)、九男功(大正12)

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猫塾twitterhttp://twitter.com/nekoneko_juku)も始まった。

今日の日経「交遊抄」は、藤原智美氏の筒井康隆氏との出会いの話。

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sumus』13号は、今週も、東京堂書店のベストセラー9位として健闘中。

*1:次郎は、広島県士族多羅尾進の次男で、下田収蔵の養子となった。