神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

新・日本文壇史第2巻の参考文献に『里見とん伝』はあがるか

岩波の新刊案内によると、新・日本文壇史第2巻『大正の作家たち』は4月15日発売。斎藤茂吉志賀直哉若山牧水・島木赤彦らの激しい恋、志賀直哉と里見弓享の絶交、文士賭博事件、波多野秋子と有島武郎の心中など、文壇の事件が活写されるという。

今度こそ、少なくとも参考文献に猫猫本があがるか。

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黒岩さんの「私の収穫」は、「国木田独歩と「画報」」に続いて、本日の「偽装された発禁本」で完結。
若干予想はしていたが、古書展で掘り出したクロポトキン著、幸徳秋水訳『麺麭の略取』の話。この経緯は、ブログにも書かれているが、より詳しくは、「『武士道』に偽装した『麺麭の略取』とジョセフィン・コンガーの詩集」『初期社会主義研究』20号、2007年参照。「私の収穫」の最後には、「今年は大逆事件から百年。あの事件の背後にある埋もれた事実を蘇らせたいという思いで、本を執筆中である」とある。堺利彦を主に扱う著作になると思われるが、黒岩さんのことなので、あっと驚くような新知見も盛り込まれると思われるので、期待しているところである。

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おしゃれな本が出てた。フィル・ベインズ『ぺンギンブックスのデザイン 1935-2005』(ブルース・インターアクションズ
ペンギンブックスのデザイン 1935-2005