神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

満洲短歌会と若林初枝

昭和4年5月『満洲短歌』(満洲郷土藝術協会)創刊。創刊号に載った短歌。

 菫咲かばふたゞび来むと乙女子の誓ひ愛しもはや咲けすみれ等 若林初枝

川上初枝=若林初枝=内山若枝=日高みほが歌人だったらしいことは、昨年12月20日に言及したが、その歌が見つかったわけだ。

満洲短歌』の同人には青木實(満鉄大連図書館員。もしかしたら、まだご健在?)、上村哲彌、八木沼丈夫、長谷川兼太郎、河瀬松三、出口王仁三郎らがいたという*1。このうち、河瀬は満鉄の『読書会雑誌』(誰ぞも持っていないか。どこかに落ちてないかしら)の編集をしていた人で、のちに満洲国立中央博物館総務課書記官となっている。

(参考)『最新満洲国人名鑑』(昭和9年9月)によると、河瀬は、明治33年生。文教部礼教司事務官。大正9年満鉄入社、昭和7年満洲国文教部に入り今日に至る、とある。

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安藤礼二氏もつぶやいていた→「http://twitter.com/reiji1967
さすがに佐藤卓己先生はつぶやいていないか。

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春の古書大即売会
会期 2010年5月1日(土)〜5日(水)
営業時間 午前10時〜午後4時45分(最終5月5日は午後4時閉場)
会場 京都市勧業館みやこめっせ 1階東側第二展示場

わしは、相性が良くなくてあまり行っていない。今年も林哲夫氏、山本善行氏とか、誰ぞが出現するか。

「関西古本市カレンダー」がつながらなくなった。

*1:杉野要吉編『「昭和」文学史における「満洲」の問題第三』で資料紹介された『満洲文藝年誌第一巻』の「満洲文藝家名簿」による。