神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

押川春浪率いる天狗倶楽部が立てた天狗塚を訪ねる日夏耿之介

日夏耿之介『鏡花・藤村・龍之介そのほか』(光文社、昭和21年11月)の「炉辺子の墓に詣るの記」に天狗倶楽部の天狗塚が出てくる。日夏は、平井功の13回忌(昭和19年)に雑司ヶ谷墓地へ平井の墓を訪ねた折、泉鏡花、ラフカディオ・ハーン、島村抱月、夏目漱石の…

第6代関西学院大学図書館長東晋太郎が空襲から守った蔵書群

下鴨納涼古本まつりで竹岡書店の3冊500円コーナーから東晋太郎『夕靄』(歌集夕靄刊行会、昭和36年1月)を購入。219頁、私家版、上原専禄宛署名入り。歌集や句集には興味がないが、序文や年譜等をざっと見て面白いことが書いてあれば、買うことにしている。今…

知られざる杉浦非水装丁本、『夢中語:土屋大夢文集』(昭和6年)

下鴨納涼古本まつりで萩書房の1冊200円3冊500円コーナーで土屋大夢*1『夢中語:土屋大夢文集』(土屋文集刊行会、昭和6年12月)を拾った。土屋については、「天神さんの古本まつりで拾った村雲龍三『革身術』」で言及したことがあったので、名前に覚えがあった…

CIE図書館が生んだ芥川賞候補作家久坂葉子

嵐山のロンドンブックスでだいぶ前に買った『久坂葉子の手紙』(六興出版、昭和54年9月)を読んでると、CIE図書館が出てきた。昭和25年1月26日付け川崎澄子(久坂の本名)から友好安子宛の書簡で、 (略) 今、一人の女性をかいてます。 C、I、Eで、昨日、一…