弧を描く波のかたち

 昨日午後、遠出をしてブックオフ沼津リコー通り店へ。加納朋子『七人の敵がいる』集英社2010年初版帯付、二階堂黎人『鬼蟻村マジック』原書房2008年初版、森博嗣探偵伯爵と僕講談社2004年初版函、W・フェルナンデス・フローレス『七つの柱』小学館1997年初版、マーサ・グライムズ『「乗ってきた馬」亭の再会』文春文庫1996年初版、計525円。

 昨夜NHKBSプレミアム『美の饗宴』で俵屋宗達「鶴図下絵和歌巻」を視聴。このリンク先の画像、第8図に仰天。波の絵が、「波の伊八」そっくり。俵屋宗達は1600年代前半に活躍した画人。波の伊八は1751年〜1824年の木彫師。百年以上の隔たりがある。青海波(せいがいは)から波の伊八の欄間彫刻を経て北斎木版画で有名になった弧を描く大波は、その先達に俵屋宗達がいた。探せばさらに遡れるかも。

 お昼過ぎから雨。でも来館者は絶えない。午後三時過ぎ、FMラジオのK-MIXで電話の生取材。白砂氏が対応。反響が楽しみ。それにしても寒いわ。お客さんたちは熱く語っているけど。

 きょうのうなずき。

《 国内はもちろん、対外交渉においても、原発依存の繁栄を説くだけでなく、繁栄の後始末を引き受け、乗り越える覚悟が問われている。》毎日新聞5日朝刊「風知草」山田孝男

 原発依存→原発異存だな、私は。一昨日のおかんアートは悪寒アートだ、私には。ついでに。毎日新聞昨夕刊、「酒に唄えば」鈴木琢磨から。立川談志の逸話。

《 東京都知事に3選した石原慎太郎評を求めたら、こう返ってきた。「知事は彼のプライドを満たすところ。居場所なんだ。小説は大したことないし、総理にはなれないし」。》