『われ巷にて殺されん』 

 昨日の読みかけ本「夜の蔵書家」は、『われ巷にて殺されん』を改名したもの。『われ巷にて殺されん』 双葉文庫1985年初版で読んだ。一篇だけなので三百頁で普通に軽い。創元推理文庫は六百六十頁を超える。 人間関係が輻湊していて混乱をきたした。創元推理文庫の解説対談で、相手の瀬戸川猛資はこれについて。

《 なかなかスケールの大きな失踪スリラーで、プロットもこみいっていて、読みごたえがあった。印象としては、 やはりアメリカの私立探偵小説。ロス・マクドナルドの後期の作品を思わせるものがある。 》 660頁

 ロス・マクを連想はさせる。「あとがき」から。

《 さらに双葉文庫版上梓のさい、当の人物を見たことのある稲村徹元氏に解説をお願いしたが、今回はあくまで フィクションであるという趣旨から収録しなかった。 》 646頁

 その双葉文庫稲村徹元の解説が凄かった。結びの部分。

《 実在した彼を知り、特にその娘をも承知している当時の関係者たちには、一掬(いっきく)の涙を禁じ得ぬ ということである。 》

 昼前二時間ほど、源兵衛川最上流部と中流部のヒメツルソバを抜く。長靴だったので時間を忘れる。 土のう袋一袋。あと中流部と最下流部をそれぞれ一回やれば、今季の作業終了か。楽になった。
 埼玉県から車で来たという中年男性と父親と思しきお二人。ネットで見て来たけど、とてもいい、と。 こういう手入れがされているんですね、と。そうです。上流部で草を抜いていたら、シルバー人材センターの お二人から声をかけられた。石垣のヒメツルソバを抜いていると説明。ちょっと驚いた様子。お二人は川のゴミを 回収する仕事。私は他の人がやらないことをする。だから自分たちの仕事の邪魔とは思われない。

 ネットの見聞。

《 高江伐採 政府「協議したと誤認」 》 琉球新報
 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-373943.html

 ネットの拾いもの。

《 来月になったら自分の部屋にストーブを入れられるよう少しずつ本を片付けているのですが 早くも力尽きてしまいました。 》