「した した した」

 折口信夫(しのぶ)『死者の書』を『ちくま日本文学 折口信夫筑摩書房2008年初版で少し読んだ。中公文庫版ももっているが、この方が注もあって読みやすい。 「した した した」がずっと気になっていた。冒頭一頁にあるとは。

《 した した した。耳に伝うように来るのは、水の垂れる音か。ただ凍りつくような暗闇の中で、おのずと睫と睫とが離れて来る。 》

 『死者の書』は五十二歳の作。折口信夫は六十六歳で亡くなった。彼よりも生きている我が身を思う。

 風が強いので午前の作業(草取り)は中止。午後、裾野市のカフェ草の実へ自転車で行く。ずっと上り坂。汗ばむ。帰りはラクチン。ブックオフ三島徳倉店で三冊。 スコット・トゥロー『無罪』文藝春秋2012年初版帯付、色川武大『寄席放浪記』河出文庫2007年初版、遠山茂樹明治維新岩波現代文庫2003年2刷、計324円。
 手元に読みたい本がたくさんある〜幸福感。本はまずページを開かれ、読まれ、(一応)理解し、愉しまれるもの。美術作品は……面倒なので考えるのはやめた。 学者折口信夫とは偉い違い棚。

 ネット、いろいろ。

《 12/18川勝知事が定例会見で「三島駅南口東街区再整備事業」への考え方を説明 》
 http://www.gwmishima.jp/modules/information/index.php?lid=1793&cid=1

 これは嬉しい。東京新聞朝刊の短い記事より。

《 「地元理解が不十分」 三島駅南口再開発
  (前略)三島市は現在、事業者を募集しているが、川勝知事は「延期などいろんなやり方がある」と述べ、市が計画を見直すよう示唆した。 県は市の再開発事業を審査する権限があり、許認可権を持つ知事が市の事業に「待った」をかけた形だ。(以下略) 》

《 所属学科の事前履修登録オリエンテーションで来年度の演習「イメージ人類学」について説明。欧米 occident のアート観はきわめて特殊かつローカルであり、 それを手本とする義務教育課程で皆さんが身につけた “美術” はここで捨ててもらうと話した。でなければ、制作も鑑賞も、自我に閉塞してしまうと。 》  中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/942686245045510150

《 キッチンから突然「電池が消耗しています。交換してください」って音声が聞こえたんだけど、それを言ったのが湯沸かし器なのかガス台なのか炊飯器なのか オーブンなのか報知器なのかアレクサなのかインターホンなのか分からないので、そろそろ家電は話す前に名乗ってほしい。 》 Nyachi
 https://twitter.com/nyachi/status/942528005716316160

《 「やまかけスパ大盛り」
  やま 山口敬之
  かけ 加計学園事件
  スパ スパコン疑惑
  大 大林組(リニア新幹線)
  盛り 森友学園事件 》

《 呪術手帖【1月号「バイオ・アート」特集発売中!】