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閑人亭日録

2018-09-14

『生命誌の世界』

 中村桂子『生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。これは面白い。易しい言葉ですごいことを言っている。

《 実は生命誌という考え方をもつようになってから私の関心は、生きものというより「生きているということ」にあるのだと思うようになりました。生物という 物ではないし、また生命という抽象概念でもなく、生きているという現象です。 》 28頁

《 ただアリストテレスは、変ることに関心があるのです。共通と多様への関心は、別の切り口からみ見ると変らないものと変るものへの関心といえます。 こうしてみると、やはりアリストテレスは生物学者の祖というにふさわしいことがわかります。 》 35頁

《 この流れの中、一八○一年に二人の学者がほぼ同時に、そして独立に同じ言葉を提案しました。「生物学」です。 》 40頁

《 生命誌は、それから二百年ほど経過したところで、生物学を提唱したラマルクたちと同じように共通と多様を結びつけようとして、考え出した言葉です。 》  41頁

 昨日引用の東京新聞、その裏面には小松政夫の連載「この道 60」。その結び。

《 映画「盛り場流し唄 新宿の女」(七○年)でもラブシーンがありました。ホステスが主人公の物語ですが、監督と女優がもめています。「裸になるなんて 聞いていない」「それはオレ(監督)が決めることだ」と押し問答が長く続いて、裏方さんもうんざり気味です。私が女優さんに「裸が映らないようにオレが隠すよ。 下着は脱がないでいいように監督に頼むからさ」と説得に加わりました。私は早く撮影を終えて帰りたい一心でした。すると、それまでうなだれていた女優さんが 「分かりました」とひと事発して、すっぽんぽんになりました。スタッフ一同あぜんです。ラブシーンをさばさば撮影すると、服を着ていい休憩時間になっても 女優さんはずっと裸のままでした。 》

 知らない女優。東京新聞連載の末國善己「ベストセラーで読む戦後世相史」、きょうは半村良『産霊山(むすびのやま)秘録』早川書房1973年。本棚にはバッチリある。 その前作『石の血脈』早川書房1971年も面白かった。再読すると、初読時には気づかなかった、えらくエロい場面ばっか。手元には千葉県のマニアが知人に制作させた 総革製三方金の私家版拾部限定本1975年の番外本。

 夏の間は歩き回るなんて無理無理だったけど、涼しくなってまた写真を撮りに歩き回りたくなり、「写ルンです」を買った。新聞記事では「使い切りカメラ」と表記。 おお、こういう言い換えかあ。

 降ったり病んだりの午後……病んだりじゃない、止んだりだが、病院へ行く前は病んだ気分。診察が終えれば晴れ晴れ気分、雨に唄えば、だ。右耳の聞こえが急に 悪くなって診てもらったら……耳垢。なんじゃい。除去してもらってスッキリ。車で来てくれた友だちとお茶。一つ傘をさして歩くのもいいものだ。 いろいろな課題が解決へ向かう。久しぶりに音楽を聴く。きょう届いたギリシャのベテラン歌手、マリネッラとヨールゴス・ダラーラスのデュエット・ライヴ”MAZI”。 落ち着く。

 https://www.youtube.com/watch?v=JkCh1MJWkck

 ネット、いろいろ。

《 書店さんの客注ご担当者からほぼ100%、「くるべきしゅぞく」と読まれてしまう、弊社のブルワー=リットン『来るべき種族(きたるべきしゅぞく)』。 手塚治虫『来るべき世界』、國分功一郎『来るべき民主主義』、ブランショ『来るべき書物』も全部、「くるべき」と読まれてしまうのか、時代を感じます。 》  ウラゲツ

 https://twitter.com/uragetsu/status/1040122876295229440

 『産霊山(むすびのやま)秘録』、「さんれいさん」と誤読するわなあ。松岡正剛も取りあげていた。

 https://1000ya.isis.ne.jp/0989.html

《 最近の学生は、ラインとかだとスクショとられて晒される可能性があるから、大事なことは会って伝えるという話を聞いて、文明が発展した結果、 一周回ってアナログになるの面白い。 》 Nikov

 https://twitter.com/NyoVh7fiap/status/1040081487452758016

《 何事にも言えることだけど、自分がやるべきことを考えずに、自分にできることの範囲で物事考えて動いていると世の中の動きが見えなくなる。 》 木下斉

 https://twitter.com/shoutengai/status/1040391949281357824

《 「品位」というのは「事物」でも「出来事」でもないからだ。「屈辱を与えない」という「何かが起きない」事況のことである。品位は「この社会には品位がある」 というかたちで実定的に実感されるものではなく、「この社会には品位がない」という欠性的な仕方で実感されるものである。 私は著者のこの「大人の知恵」に賛成の一票を投じる。/「品位ある社会」 》 内田樹

 http://blog.tatsuru.com/2018/09/13_1405.html

《 どんな思考、どんな夢想、どんな産業分野、科学分野にも、それぞれの大前提がある。科学者や藝術家の話しは、そのクラスタ特有の術語が多用されていて 分かりづらいと巷で云われるが、特有の術語のせい以上に特有の前提(=思い込み)のせいなのである。その大前提は、外部からも内部からも見えにくい。 》 中島 智

 https://twitter.com/nakashima001/status/1040181888512491521

《  エリオットとかいう捨て垢の空っぽ人間に誘発されて、確かに言葉足らずだったこともあったと反省し、最後に日本画の若い学徒たちに一言。

  「擬似古典のようななんとなくの色彩的雰囲気で誤魔化す延命処置は最終段階と知れ。甘言を弄する身近な諸先輩を振り捨て、一人で突破しろ」。

  この話以上。 》 会田誠

 https://twitter.com/makotoaida/status/1039887838400008192

《 入社して以来、社内メールの署名欄に モールス信号で「いますぐかえりたい えいえんにねむりたい」って入れてるの、 これまでずっと気づかれてなかったんだけど、仕事の依頼してた相手がメールの最後に☆★マークをトンツー代わりにして「ぼくにはにがおもい」って返信してきたので 恋に落ちそう 》 たくみ/原稿

 https://twitter.com/0taku0/status/1040140691727208448

《  古本屋を物色。

  某宗教団体の本かと思って買ったら、1961年のエロ本でした。 》 慈愛の塊

 https://twitter.com/jiainokatamari/status/1040223796915929088