Hatena::ブログ(Diary)

楽しい遊び

2012-03-23

「思考の広がりと移動の距離は比例する」

「日本にいたら、日本のことは分からない」 by俺。


リビアに来るたびに驚かされるのが、リビア人の国際情勢に対する情報感度の高さ。

リビアは地理的には中東、アフリカ大陸、環地中海地域の全てに属しており、また歴史的には古代ギリシャ(首都トリポリとは、「トリ・ポリス」、かつて3つのポリスがあったことを指す)からオスマントルコ、そして第二次大戦に至るまで入植や侵略の繰り返された土地。

そのため、リビア人は感覚的に国際情勢を通して自国を見ることに極めて長けている。例えば内戦時の西欧諸国および諸外国の動向に関しても、どのような政治的・地政学的力学が働いていたのかを十分に理解している。

なので、大学教授や政府の人間と一緒に食事をしていると、突然「現在のロシアはヨーロッパとアジア、どちら側との関係強化を志向しているのか」「ロシアと中国の台頭に対して、日本はアジアのどの国と、どのように協力して対抗していくべきか」などという質問が突然振られ、対応に困ることがよくある。当然彼らは、現在の日本が抱える3つの難局――震災、津波、原発についても、少なくともCNNやBBCに流れる情報は十分に把握している。

それに対して、日本人の中に、現在のリビア情勢どころか、日本と密接に関わりのある上記の2つの質問に多少なりとも答えることができる人間がどれだけいるのだろうか(正直、自分だってかなり怪しい)。


遠く離れたリビアにいると、日本について色々と尋ねられるし、考える機会も増える。

遠く離れたリビアまで来なければ、日本について考えられないというのも悲しいが。

リンク元