murasehisariの写真屋さん日記

学校アルバムの仕事をメインに街の写真屋さんでお仕事してるmurasehisariの日々是徒然日記です

「雪目」ってほんとは怖いんですよ

朝10時から12時までびっしり2時間雪ほげ(雪かきのこと)をしていた昨日、雪といえば当然真っ白ですから、その照り返しはすごいものがあります。ようやく終わって店の中に入ったら目の前が真っ暗。うわぁと慌てたんですが、次第に目が慣れたのか元に戻りました。
天気は若干の曇りでしたのでそれほど紫外線量は多くないんじゃないかなと思われがちですが、それでも夜ではありませんから太陽光のなかの紫外線は地上に届いています。それが真っ白い雪で覆われた地面に当たるんですもの、半端ない量になりますよね。それに「白いものを見ている」という明るさもありますので、まぶしいと感じる光を明暗順応が反応し、目の中に入る光の量を調整する為外では普通だと思っていた見え方が室内に入るとすごく暗くてしばらく元に戻らないことがありますが、この現象ばっかりが「雪目」ではないんですね。本当に怖いのは、紫外線に晒され続けている、そのほうにあります。

日経BP「健康」コラムで「春スキーは特に『雪目』に気をつけよう」http://www.nikkeibp.co.jp/archives/423/423243.html と言う項目がありますが、この先天気のいい状態で春スキーを楽しむ方もいらっしゃると思いますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。春先の雪山の照り返しの紫外線は、曇りがちな天気の真冬よりも多くなると予測できますし、真夏や真冬よりも太陽光の入ってくる角度が斜めになってくるので、紫外線自体を身体が浴びる面積が増えていくというのも関係していると思います(紫外線量は5・6月が8月よりも多いという測定結果もあります)。そこで、サングラスやゴーグルで目を保護しないでスキーを楽しんでいると、黒目(角膜)の部分が炎症をおこし「雪目(光誘発角膜炎)」と言う状況になります。日中はなかなか気がつかないというのですが、これは「楽しい」と言う時間が気がつかせないというのもあると思いますが、昨日私が経験したように明暗順応でまぶしいと感じた虹彩が出来るだけ光が入らないように光の入る場所を細く狭めて、明るさに対しては感覚が鈍くなっている所為ではないかと考えます。明るく感じなくても紫外線は目に当たっていますので、黒目の部分に無数の点々状に傷ややけどを起こしていたり、白目の部分に炎症を引き起こしたりします。また黒目は感覚が敏感なので、痛みをひどく感じたりすることがあります。
症状としては「目が痛い・まぶしい・充血する・涙が出る」などがありますが、熱く感じることもあるそうです。また昼間は平気だと思っていたのに夜になって目が開かなくなって慌てたり、なんてこともあるそうです。応急処置としては目の部分を冷たいタオルで冷やすこと・鎮痛剤を飲み目を極力開けないこと、ですが、早めに眼科で治療してもらうと黒目自体の修復能力が高いので数日間で治ります。
高い山では短時間で症状が出たり、紫外線量の強い状態であればなにも雪山でなくても起こりえるとのこと。雪ほげもそのうちの一つといえると思いますし、強い光を浴び続ける溶接作業や、殺菌灯を直視することのないように気をつけたいとのことです。

参考HP

ヘルスクリック http://www.health.ne.jp/word/d8012.html
ボシュロムEYE百科 http://www.bausch.co.jp/eye/r107811.html



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