某日、近所のスーパーの中古DVDセールに並んでいたもので、蓮實本で褒められていたなという記憶から購入。
ペ・ドゥナがいちおう主人公で、だけどまぁ、商業高校を卒業してそれぞれの人生がはじまった5人の親友女子たちのおはなし、ていうかそのうち2人は双子でいつもくっついてるんで、お話としてはコネと顔?で企業OLにもぐりこんでヤな女の道を歩み始める系女子と、両親が早くに事故で亡くなりスラム的な家で祖父母と暮らし、職場も早々に傾いて首になり、テキスタイルデザインの道に進みたいのに勉強する金ももちろんなく、高校時代の成績はよかったのに早くも
ドロップアウトぎみ女子と、その間で折に触れ招集をかけて5人で友情を確かめ合うための連絡係みたいな
ペ・ドゥナ、このひとは実家が岩盤サウナ店みたいなので、叩き上げの父親が威張ってる実家でふらふら店番なんか手伝ったりしながらまぁふらふらしている系女子、この3人がメイン。で、高校時代は同じ制服を着て親友どうしだったのが、卒業から数ヶ月であっというまに違う人生。で、美人OL女子は会社の中でのサバイバルでストレスをためつつヤな女の道を歩んでいく自分に自虐的になってるし、
ドロップアウト女子は金も仕事もなんにもなくてお先真っ暗な気分でいるし、まぁ双子は地元で
ロハスなアクセサリー路上販売なんかをやっててそれなりにきげんよくしっかり安定感がある(ドラマはない)けど、で、
ペ・ドゥナはそんなふうにバラバラになっていく親友たちのあいだでなすすべもないけれど、それより自分自身の現状もさっぱりままならん。そしてあれやこれやあって、それで最終的にはなるほどよかった!となる。