R.I.P.鈴木清順ってことで『散弾銃の男』みた。人を食った演出と芦川いづみの魅力(ときどき吉岡里帆っぽい瞬間が)。

http://www.nikkatsu.com/movie/20551.html
テレビをつけていたらニュースで鈴木清順の訃報が流れる。ああ、と思って、何か見ようかなと思い、たぶん自分が最初に面白いなと思った清順ってことで『散弾銃の男』を再見。昔に録画した、ローカルテレビの午後にやってたたぶんテレビ用に編集されたもの。画質は荒いし、数年前に発掘してビデオからDVDに落とした時にさらに画面が乱れてたりしたのだけれど、のっけから人を食った演出 − アァ!あンな所に寝てやがる!! − とか、ご都合主義とかが、自分的に、なるほど鈴木清順おもしろい、と納得させたところ。あと、いま見たら、ヒロインの芦川いづみが魅力的で、ときどき吉岡里帆っぽい瞬間があるのがいい。
↓(参考)芦川いづみ

『ハーモニー』みた。まぁ中二ってやつですかね。

先日、テレビ欄をみていたら夜中にアニメ映画をやっているようで、まぁ知らんがなという感じだったのだけれどふと「伊藤計劃」なる字が読めて、ちょっと興味が出て録画したのを、見てみた。
まぁ、未来の日本かなんかのはなしで、女子高生3人組がいて主人公はその一人、で、3人のうちリーダー格が、手が付けられないほど頭がいい問題児で、まぁもう一人地味なのがいて3人、と。で、その未来の日本(だかほとんどの先進国だか)ではすべての人間にセンサー的なやつが埋め込まれて生体情報をサーバーで管理されてて、健康で穏やかに生きていますよと、でも3人組は中二少女っぽく、大人になりたくないとか管理されたくないとか言ってて、まぁリーダー格が、大人になる前に自殺しましょう的に言って、それで薬を飲んでリーダーは死亡、主人公は生き残りました、大人になって国際機関のGメン的な人になって紛争地に居場所を見出して生きているのです、というところからお話がはじまり、まぁしかしある時、日本で(だか世界中でだか)、突然なんの前触れもなく自殺する者が同時多発し、しばらくして犯行組織の声明が出る。まぁ、意志をハッキングされたんである、そして、いまやサーバにつながれた世界中(だかなんだかの)の人々が人質になってしまったのだと。で、主人公は孤独に捜査を開始する的な。すると、人類の脳をハックして意志をあやつり、最終的には不完全な欲望から解放された完全調和の意志消滅状態イコール「ハーモニー」に導くのである的な悪い組織が浮かび上がり、そのリーダーがあの、死んだはずの親友だったんじゃないか的な展開。まぁ中二を絵にかいて動画にしたような。