新任オリエンテーション

今年度も新任オリエンテーションを二日間実施しました。
その中で、移乗用リフト使用及び体験の時間を設けています。

みどり苑では持ち上げない、引きずらないケアを目指して取り組みを行っています。
これは、オーストラリア看護連盟(ビクトリア州)が看護師の腰痛予防対策のために1998年頃から提言した「ノーリフトポリシー」という考え方に基づくものです。
介護には人の手の温かさが求められることが多々ありますが、人力で行うことができるものには限りがあります。
温かい介護を行うためには、まず介護者の健康を確保していくことが必要になってきます。
2012年に行われた調査では、介護・看護職の約72%が腰痛を経験していることがわかりました。

ご利用者にとって安全で安心な看護・介護を提供するには、病院や施設で患者さんの状態に合わせて福祉用具を有効に活用し、介護者の腰痛予防にも取り組むことが不可欠な時代になってきています。

そこで、危険や苦痛の伴う人力のみの移乗を禁止し、患者さんの自立度を考慮した福祉用具使用による移乗介護に注目が集まっています。

苦痛や痛みを伴う介助を受け続けると関節が固まる(関節拘縮)や床ずれ(褥瘡)ができる危険性も高まります。
裏を返せば、苦痛や痛みを伴わない介助を続けると、関節拘縮や褥瘡を予防することができ、介護の質の向上に繋がると言われています。
(ブログ担当者も実感しています。)

福祉機器を使いこなすことにより、職員全員が移乗介助に関して高い質の介護を提供できるように心がけていきたいと思います。

(本文の内容は 日本ノーリフト協会HPより一部抜粋等を行っています。詳しくはリンク先をご参照下さい)