篠房六郎『ナツノクモ』7巻を読んだ。
ヤバく面白かった。
だいぶ笑った。
やはりこの方は素敵だ。
しかしいまいち認知度が低い気がするな、篠房六郎は。
隠れファンは意外と多いのだが。
何故だろう?
・ストーリーが分かりにくいから?
・字が多くて読みにくいから?
・いまいちどこに向かってるか分からないから?
ん〜〜全部かな?(ヒドぃ。
<知らない人のための篠房六郎講座>
彼の初の単行本は『家政婦が黙殺』。
中学生レベルの下ネタてんこ盛り。
他にはオッサン風コナンとかオッサン風CCさくらとか。
極道風恋愛シュミレーションとか。
類稀なる奇妙なギャグセンスを否応なく発揮した大傑作。
エロは皆無だが18禁。良い子は見ちゃ駄目。
そんな彼であったが何故かギャグを封印することとなる。
(母親に精神的ダメージを負わせたためと勝手に推測)
そうして世に出されたのが『空談師』。
シリアスな展開とハジケまくった作者コメントのギャップが楽しい作品。
コアなファンを獲得するも一般受けしなかったのか、全3巻で打ち切りのような終わり方をしてしまう。
そのリベンジか、他社なのに前作と同じテーマで描いたのが現在連載中の『ナツノクモ』。
ネットゲームのお話。
初めは前作同様ヘビィなストーリーでした。初めは。
それが崩れだしたのが2巻のオマケ漫画から。
彼は"萌え"を強化していくと宣言。
しかしそれまでオッサンとかチンコとかを描いてきた作者。
果たして描けるのか?
本当に描き始めました。かなり変化球な"萌え"を。
そして封印していた変態ギャグセンスは徐々に漏れ始め、
現在ではダダ漏れ状態。
いや嬉しいです。マジで。
かつての作者が帰ってきたようで。
基本的なストーリーはシリアスなのでギャップが楽しい。
最新刊を買って読んで、改めて自分は篠房六郎が好きなのだと再確認。
おそらく一般ウケはしないが、素敵な作品です。
HPの更新はもうしないのかな?
そういや、数年前「ちんこ」でググると彼の旧HPがトップに出たという噂はマジか?
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