身にしみて ひたぶるに うら悲し
海底調査でよみがえるD-Day 前編
NHK-BSのノルマンディー特集の第3回は、フランスMC4/LCL が今年作成した番組("The underwater quest")。上陸対象となった5つの海岸全部にわたり、ノルマンディー沿海500平方キロメートルを丹念に水中探査して、沈没船や戦車などを捜しだそうというプロジェクトを取材した番組。
水深は10〜20メートル程度だけれど、水流が激しく調査は難しい。水中捜査を行うにも、プランクトンが多く視界が悪いという悪条件。そんな中、丹念に見つけた遺品を確認していく。
ポーランド軍のドラゴン級軽巡洋艦が沈んだとされているところに実際に沈んでいたのがトロール船だということを発見したりしていた。船体は傷むけれど、ボイラーは丈夫だから結構残っていて、その大きさや数から船を推定する、というやり方は面白かった。
思ったよりも水中映像が少なかったのがちょっと残念だったけれど、当時の潜水艦乗員に実際に潜って貰ったりという趣向もあったりする。
昨日、一昨日の番組(イギリス制作)では、沿岸のドイツ軍の情報収集の主役はスピットファイアによる偵察とされていたけれど、今日のフランス制作の番組ではレジスタンスが主役だ、という扱いでした。まあ、こういうところはご愛敬。