他者とこどもの話をする時に使える、ジェンダーニュートラルな代名詞が、日本語にはまだなさそう。とりあえず、名前+さんで良いとは思うけれども、こどもの名前を知らない人へ話をする時には「(わたしの)こどもの名前は○○なんですが、○○さんが〜」という風にしないと、いろいろ省略しすぎな会話の仕方になってしまう。加えて、こどもについて言うときに「うちのこども」「わたしのこども」というのも抵抗がある。とはいえ、「うちの」「わたしの」は省略しても、意味は伝わるけども。

ちょくちょく頭が痛いが、天気痛なのか?天気痛ってなんだ、科学的なのか?検索して出てきたクローズアップ現代の記事によれば、天気痛は病名ではなく、天気が影響して症状が起こることを指すと。「認知症」という言葉と同じようなことか。そこそこの頻度で鎮痛薬を飲んでいるので注意した方が良いかもしれない。

市長選挙と市議会議員選挙をやっているが、4年後は、市長選挙と市議会議員選挙のボートマッチを作ろう。選ぶための情報が少なすぎる。あるいは、情報を手に入れるコストが高すぎるというべきか。選ぶための情報を得ようと思ったら、全ての候補者に会って質問するくらいじゃないと、それぞれの候補が何を考えているか、よく分からない。それに、どこの選挙でもそうなのかもしれないが、市内のいろいろな利害関係がそのまま選挙に反映されているようで、誰々が誰々の一派である、みたいなことがあり、そういうのは選挙公報を見るだけではぜんぜん分からないし、それを人に聞いたとしても、本当なのかどうか、確かめようがないので、困ったものだ。

消防団について、記しておく。幽霊団員と、それを使った報酬の不正受給や、報酬が個人に支払われていないこと、そもそも条例や常識に照らし合わせて、適正な活動が行われているか、が問題になってきていて、今後もなると思う。

 

私の所属する部では、ここ数年、私が通帳を管理しているので、お金のことも含めて、すべて分かるのだけれど、まず報酬は個人に支払われていない。

 

消防団問題を扱っている毎日新聞・高橋祐貴さんの記事によれば、

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消防団員は特別職の地方公務員。給料にあたる「報酬」と、消火活動や訓練などに出動した際に支給される「手当」がある。いずれも税金を原資にしており、地方交付税算入額は年報酬3万6500円、手当は1回当たり7000円。実際の支給額は各自治体が条例で定めている。

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私の所属する消防団の報酬は下記の通り。

 

・基本団員 年額19,000円

・出動手当 1人1回につき1,700円

・訓練手当 1人1回につき1,800円

 

簡単に言うと、国から地方交付税がやってきて、年報酬3万6500円、手当は1回当たり7000円と示されてはいるが、私の住む自治体だとこの金額は支払われていないということか。

 

報酬は、部や分団から報告される出動人員を元に算出され、市役所の消防団を担当する部署より、部の通帳に振り込まれる。けれども、それが個人に渡ることはなく、部の予算として使われる。軍手やら投光器やらカッパやらの必要な用品を買うことにも使われるが、ほとんどは飲み代だろう。その割合は計算したら分かるが、いまは面倒なので割愛する。ちなみに、報酬については、私と部長で話し合い、来年より支給することにした。今のところ、1年に3回以上、行事に参加した団員にのみ支給。新型コロナウイルス感染症の流行により、大きな飲み会が減り、予算が余っているので、便乗してやり方を変えることができそうだ。

 

私の所属する消防団の主な活動は以下の通り。2年1期。

・火災時の消火活動。火災が発生すれば随時。豪雨などの災害時も同様。

・毎月2回の、ポンプ点検+飲み会。消火作業に使用するポンプの点検。

・期の始まりに入退団式。歓迎会・二次会・三次会。けっこうな金額を使う。

・春季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・夏季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・秋季訓練。終わってから飲み会をすることもある。

・年末警戒。12月28日から3日間。20:00から翌1:00まで。市長やら団長やらが巡視してくる。巡視の儀式後は、ほぼすべての団員が飲酒するので、何を警戒しているのか不明。おそらく巡視がメインの行事なんだろう。「なんかやっている」感だけ。

出初め式。1月第1週の日曜早朝より。極寒のグラウンドにて、市長やら消防署長やら警察署長やら市議会議長やらの訓示。その後、近所の川にて祝賀放水。色をつけた水を川に放水。これも単なる儀式。出初め式により、火災の頻度は落ちないだろう。その後、地域の区長やらを招いた消防団主催の新年会。お酌をして回る。団長とか分団長とか回ってくる。その後、団員だけで二次会。スナックとか。

・2年に1度、操法大会。消防ポンプの操作と、なんか動きの機敏さとかを競う大会。悪く言えば、ヤンキーおじさんたちの運動会。それぞれの分団の名誉をかけて戦っている。2週間、平日の19:00から21:00まで、小学校のグラウンドなどを借りて練習。その後、0:00くらいまで飲み会。毎日続く。2週間のうち、最初の日曜などに、分団での壮行会があり、割烹的なとこを予約して飲み会。その後、二次会、三次会。大会当日の、終わった後も、部だけでお疲れ様会。焼き肉屋などを予約する。団長とか分団長とか回ってくる。その後、二次会、三次会。

 

さて、こう並べてみると、飲み会がとても多い。報酬の個人支給に関しては、市役所がそう決めて運用すればいい話なのだが、消防団の方で反対するようだ。理由は簡単で、大小含め、飲み会する予算が確保できないからだろう。だから、報酬の個人支給の壁になっているのは、なんの行事にもくっついてくる飲み会。酒を飲みたいというのもあるだろうが、儀式的な飲み会もある。消防団主催の新年会とか。

 

先日も、私の属する分団から団長になった人がいて、新団長就任御祝いの飲み会が、旅館の部屋を貸し切って、新団長、副団長、分団長・副分団長、各部長の10人程度で行われたようだ。そして私の部は、その費用として10万円を分団幹部より要求され、支払ったが、いま、部にあるお金は、団員に支払われずプールされている個人報酬と、地区からの寄付金の2種類で、新団長就任御祝い会の費用を負担して良いお金ではない。不適切な支出として訴え出たら、確実に分団側が負けるんじゃないか。

 

消防団を、団員が活動しやすく、かつ地域にとって意味のある組織にするにはどうしたら良いか。火災時の消火、災害時の各種活動、普段の防災、これら3つの活動だけをする組織として作り直して、今のような、飲み会団体や、肩書き大好きおじさんの自己実現団体としての側面をなくしてしまう必要がある。肩書き大好きおじさんの自己実現というのは、かなり悪く言っているけれども、消防団って団長・副団長・分団長・副分団長・部長・副部長・班長・団員みたいな階級から成る組織になっていて、しかしはっきり言って自衛隊や消防や警察のコスプレみたいなもので、実際は、火災や災害時にしっかりした命令系統があったり統率が取れているわけでもなく、だとしたら、階級型の組織である必要はない。市長を責任者として、市長以下、すべて単なる団員で、地区ごとに連絡係としてのリーダーがいたら良いだろう。団の運営については、市役所から出向の事務局と、各地区のリーダーがやって、それを外部の人から成る委員会が監視したら良いのではないか。

 

消防団は、ジェンダーの観点からも、とんでもなく遅れている。女性団員は「女性部」として別枠にされ、各種儀式や県の操法大会練習時のお茶汲みをさせている。いわゆるボーイズクラブとしての消防団を崩したくないのだろう。もし各部に女性が所属していて、その数が団員の半数となっていれば、飲み会にコンパニオンを呼んで騒ぐとか、2年1期の終わり頃に行っていた「消防旅行」とか、そういう昭和のおじさん的なお金の使い方もできなくなるだろう。

 

消防団儀礼的な行事をすべて廃止したら、避難訓練とか地域防災にしっかり関わることができると思う。毎月のポンプ点検や季節の訓練は必要だと思うが、出初め式、年末警戒は不要だろう。年末警戒は、市長や団長らが巡視してくるような儀式ではなく、団員が地区を見回りするのであれば、まだ意味がないこともない可能性があるが、見回ったら火災や犯罪など減るかどうか調査した上で、見回りする場合としない場合とで有意な差があれば、実施したら良い。

 

そもそも「消防団」として組織する必要があるのかどうか。私の住む市には、区長・区役員からなる「区の役員会」(回覧板や草刈りなどの区役、市民と市との連絡係)とは別に「コミュニティ」という組織があり、広報とか防災とか地域づくりとかいろんな部会で活動している。消防団も解散して、それぞれの団員と機材は市内各地区の「コミュニティ」の防災部会に属して活動したら良い。消防団という組織として存在するから、肩書き大好きおじさんが集まってくるし、無意味な儀礼ばかりになってしまう。