BMW K1/ロジーナ・ヴァハトマイスター

 ニュルンベルクにアウトバーン走行のテストを兼ねて別送の土産物を買いに出かけた。お目当ては、前から気になっていた Rosina Wachtmeister の猫のフィギュアとカップだ。Karstadt のインテリア売り場ですぐに見つかった。

【右のカップがロジーナ・ヴァハトマイスターの猫シリーズ、ルカとルチアナだ。】

 前後のタイヤを Michelin Pilot Road 2 に替えて、コーナリングのみならず高速での車線変更も、よりスムーズにできるようになった。他方、以前の Pilot Road 1 の方が、直線部分の高速走行での安定性が Pilot Road 2 よりも優れていたような気がする。もっとも、しばらくサイドケースやトップケースをつけずに高速走行を続けていたので、フル装備になった分、風の影響が出ているのかもしれない。BMW のマニュアルによれば、サイドケース付きの場合はスピートを 130km/h に抑えることになっている。

 ニュルンベルク旧市街のバイク専用駐車ゾーンに青と赤の BMW K1 が停めてあった。私が赤い K1 をしげしげと眺めていたら、青い K1 のライダーが「古いけど、これがベストなんだよ、日本のより全然良いんだ」と声をかけて来た。私もうなずいて、遠くに停めてあった K1200RS を指差し、自分もKシリーズのオーナーなので知ってると答えたのだが、うまく伝わらずそのまま行ってしまった。


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バイカーズサーヴィス(バイク乗りのための礼拝)

 バイク乗りのための礼拝、ドイツ語ではMotorradfahrersgottesdienst、略してMOGOが地元であった。雪解け以来、各地で開催される集会のポスターが貼ってあるのを見て気になっていた。ドイツには、アウトバーン教会もあるので、お国柄と言えるかもしれない。

 教会前に作られた特設会場に50台以上のバイクが集まり、バンドによる演奏で礼拝が始まった。司会者が参加者にどのくらい離れたところから来たかを尋ねた。「50km以上離れたところから来た人は挙手を!」と言う司会者に「12,000km!」と言って応えたら、拍手とともに会場が一斉に沸いた。牧師と司会者のかけあいの漫才のような説教があり、この1年のうちに事故などで亡くなった者たちの追悼の時間の後、一頻りお茶を飲んだりお菓子を食べたり、互いに自己紹介しあい、隣町までのショートツーリングが始まった。

 50台のオートバイが森の中を列をなして走るのは壮観だった。ゴール地点にはパブリックヴューイングが用意されていて、地元のバイカーたちと一緒に、ドイツ・イングランド戦を観戦し、イングランドのゴールが審判に見逃された時点で大急ぎで大学まで戻り、今度はそちらのパブリック・ヴューイングに加わった。

 3点目が入り、さらに入るかもしれないと思ってトップケースにあるカメラを取りに出た瞬間に4点目が入った。最後の写真は、4点目が入って興奮がまだ醒めやらぬ大学のバーの風景だ。大学のバーは教授と学生のみならず、近所の子連れの家族も混じって、大騒ぎだった。結果は4対1でドイツの快勝だった。








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ロシアでのインターネット利用

 ロシアにもバックパッカーたちが利用するホステルが大都市にはあり、インターネットが無料で使えることが多い。ホステル自体がインターネットを使って予約管理をしているためだ。ホステルの予約には以下のサイトが便利だ。

 ロシアでも大都市に行けば、ホテルのロビーや駅構内のビジネスセンター、あるいは郵便局の脇にインターネットロビーがあったりして、有料でネットに接続することができる。インターネットカフェには WIFI が無い場合が多く、自分の端末を回線に接続させてくれない。

 もちろんOSは日本語版ではないのでそのまま日本語を使うことができない。しかし、日本語が表示できる設定になっていれば、外国語システムでも online FEP の InputKingを使って日本語のやりとりが出来る。
Online Japanese Front End Processor (Web-based Japanese Input Method):

 店員でも、その端末が日本語表示できる設定になっているかどうか、つまりアジア系フォントがインストールしてあるかどうか、分からない場合が多い。

 イルクーツクのカールマルクス通りから少し入ったところのインターネットカフェでは、その場でフォントをインストールしてくれた。ドイツのフランクフルト駅前のインターネットカフェでは、分からないというので試させてもらったが、20台あるうちの1台だけインストールしてあった。

 技術的なことが分かっている店員であれば、Windowsの設定>言語・地域>フォント設定というオプションを選択して、アジア系のフォントをインストールするところにチェックを入れ、フォントインストールをしてもらえる場合もある。外国語のメニューだが、アイコンは同じなので、自分のマシンと比べながらやれば、日本語システムでなくても設定ができる。ただし、OSのディスク挿入を求められるので、OSを使える店員でないと話しは通らない。駄目で元々だが、頼んでみる価値はある。

 最近は、ロシアや東欧にもマクドナルドが進出して来て、WIFI が利用できるところが多くなって来た。街角のカフェでもWIFIが使えるところが結構ある。

 マクドナルドでの利用方法には二通りある。WIFI 利用を頼むとIDとパスワードの入ったレシートをくれるタイプ(ロシアなど)と、携帯のSMSを使ってパスワードを取り寄せる方法だ。後者は無料で使用できることになるが、国によっては滞在している国番号から始まるSMS番号でないと使えないことがある(イタリアなど)。

 一番費用的にも安いのは、Internet用のUSB Surf Stickで SIM Lock freeのものを用意して、現地でプリペイドSIMを入手して差し込んで使う方法だ。これは、ウラジヴォストクで一緒だったブルガリアから来ていたコスタがやっていた。ドイツでは、Fonic.deのサーフスティックが SIM Lorck free だ。ただし、ロシアの携帯取扱店で、英語が出来て、要領が分かっている店員を探すのは結構大変だ。

 2009年10月の時点では、イルクーツクのカールマルクス通りのMTCの携帯店舗に英語と要領が分かっている店員がいて、ビジネスビザを提示してプリペイドSIMだけを発行してもらうことができた(無料!)。ロシアではすぐにシステムが変わるので、その後どうなっているかは分からない。

 ちなみに、ロシアの携帯を使用するにはシムロックフリーの携帯が必要だが、ロシアの量販店でNokiaのシンプルな携帯が 5000〜6000円も出せば入手できる。

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車両点検終了

サードパーティーのブレーキパイプが届き、車両点検と部品交換が終了した。今回の作業は、摩耗したシーリングをはじめとする消耗品の交換が主なものだった。

特筆すべき点は、前後のブレーキパイプを、純正のものからスティールメッシュタイプに換えたことと、タイヤを Michelin の Pilot Road から Pilot Road 2 に換えたことだ。ならし運転をした段階で、装着後の違いについては報告する。

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ザ・テント・ミュンヘン

 複数の所用があり、夕方の講義の後ミュンヘンに出かけた。帰国も迫っているので、ミュンヘンの知人に声をかけた。宿に入る前にどこかのクナイペで一緒に小一時間飲んで、誰も取る人などいない代車のポンコツバイクはそこにおいて、トラムの17番で宿まで行く目論見だった。

 ルートはいつも使っているアウトバーン9号線は遠回りで工事部分もあるため、巡航速度が遅いホンダの 500cc ではかえって時間がかかる。すいていて近道の国道13号線を使った。

 結果的にはこれが裏目に出た。13号線に出る前の466号線がシベリア横断道路並みの大改良工事をやっていた。森の中を迂回したり、片道通行で信号で待たされたりなど、大幅に時間をとられた。13号線に入ってからも、2号線と重なる部分で道に迷って遠回りしてしまった。

 日没前に到着するつもりだったのに、たった 180km 進むのに最初の予定の倍近い3時間半もかかった。最近はナヴィの便利さに依存していたために、方向感覚が鈍っていたのも災いした。

 ミュンヘン市内に入った頃には11時を過ぎていた。その昔に貰っていた知人の電話番号も見つからず、ネットから連絡するしかなかったのだが、ベットの支度やネット接続に手こずったりして、つながるようになったのは12時近くだった。結局連絡できなかった。

 一人旅であれば、強行軍も自分の体が辛いだけで済む、しかし、自分から声をかけていた約束を反故にするというのは、本当に迷惑な話しだ。全く申し訳なかった。Verzeihung!

 宿は、夏季限定で、ニュンフェンブルク公園の一部に設営されている「ザ・テント」という簡易宿泊施設に泊まった。ミュンヘンは大都市で家賃も高いが、観光都市だけあってホテルやホステルの宿泊費も高い。ここは自分でテントを張れば 7.50 オイロ、サーカスのような大きなテントの中のベットを使えば、 10.50 ユーロと、ミュンヘンに泊まる場合には最安値のところだ。

 トイレやシャワー、洗濯施設やバー、個人ロッカー(鍵の準備が必要)、WIFIなども完備しているので、暖房が無いこと以外は遜色はない。しかも、公園の中にあるので全く騒がしくない。今回の様に予約無しでも泊まれるが、オクトバーフェストなどの時はいつも予約が一杯らしいので、注意が必要だ。ちなみにベルリンにも、ザ・テント・ベルリンがあるらしい。

  • THE TENT
  • in den Kirschen 30
  • 80992 Munich
  • +49-89-1414300

 帰りは快晴で迷わずに無事に帰れた。国道13号線は昼間も車が少なく、アウトバーン9号線よりも格段に走りやすい。途中で取り締まりにひっかかっていたポルシェを見かけた。速度を出しやすい分、ネズミ取りに捕まる可能性も高い。飛ばしたい向きには一部を除いて速度制限の無いアウトバーン9号線をお勧めする。

 インゴルシュタットに入ってすぐの13号線沿いの中華料理屋で 、6.90 Euro 食べ放題(寿司付き)を試した。寿司はドイツでよく見る海苔の無い巻物でご愛嬌の部類だが、中華料理はドイツに来て食べた中では一番美味だった。



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タイヤ交換後輪1.4万キロ/前輪1.2万キロ

 帰国するにあたり、ドイツ到着後に交換したタイヤ Michelin Pilot Road を Pilot Road 2 に新調した。前回は K1200RS の走行積算距離 44,444km (3月5日到達) をはさみ、2月5日に後輪を、3月17日に前輪を交換していた。走行距離は、後輪が約1.4万キロ、前輪が約1.2万キロだった。

 後輪はタイヤ中央部の偏摩耗があり、すぐに交換が必要だったが、前輪はまだもう少し走れた。記録のためにタイヤの摩耗状態を画像に残した。

 日本にいた時よりも前輪の摩耗が遅いのは、急カーブや停止・右折左折の頻度が少ないためだ。ストップ・アンド・ゴーを繰り返さなければ、その分だけ燃料やタイヤ、ブレーキバッドの無駄な消耗が減る。EU 圏内でロータリーが多くなって来ているのは、資源やエネルギーの節約という理由があるのかもしれない。

 日本から履いてきた後輪タイヤは、同じ Pilot Road であるにもかかわらず 8,000km しかもたなかった。これはシベリアでのダートが続いたことと、荷物が多く後輪に比重が偏っていたためだ。耐摩耗性が高められたと言われている Pilot Road 2 が、荷物を満載した 12,000 km を越える復路で、最後までもってくれることを期待している。

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現役R1100RT発見!


 ドイツでは救急車は民間の法人に業務委託されている。車両点検に出している工場に救急隊の赤白縞のバイクが来ていた。正確に言えば橙と白だが、現役のBMW R1100RTだ。

 R1100RTは、2001年にR1150RTにモデルチェンジをして製造中止になっている。積算距離を確認するのは忘れたが、このバイクは10年現役であり続けていることになる。

 現場に真っ先にかけつけるファーストエイドのための救急バイクというものがあるのを初めて知った。ちなみに救急車はドイツでは有料で保険の支払い対象だ。

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