ことしに入って4冊目

流水りんこ氏の活躍が目立ちます.ことしになってから『オカルト万華鏡 5』『流水さんの霊能者行脚』『昭和のこども 6』が刊行されたのにつづいて,『流水りんこアーユルヴェーダはすごいぞ〜!』(主婦と生活社,2016年 7月)が出ました.どれもエッセイマンガで,オカルト系のものがおおいのですが,このたびの新刊はオカルトといったら失礼でしょうか,アーユルヴェーダとは「生命科学」の意味で,「インド発祥の伝統的な医療」なのだそうです.それを,じっさいにインドにわたって体験したときのテンマツをくわしく描いています.はたしてどれほどの効果があるものなのか,わたくしにはなんとも判断できかねますけど,へ〜こういうのもあるの,というのが率直な感想です.それと,西洋医学とはおよそ異なっているということは納得しました.なお,冒頭に「日本でもアーユルヴェーダという言葉はかなり定着した感があります」「関連本やDVDは山ほどあるし」とあって,テレビでも紹介しているらしいのですが,わたくしはまったく知りませんでした.念のため手元の辞書を引いたら,『大辞林 第三版』と『大辞泉 第二版』には立項されており,『広辞苑 第六版』には記載がありません.『大辞林』より15ヶ月ほどあたらしい『広辞苑』が取りあげていないのは,この辞書の保守的な性格をあらわすものなのでしょうか.