40周年

西武池袋本店 別館2階の西武ギャラリーで ≪LaLa 40周年記念原画展 美しい少女まんがの世界≫ を見てきました.「月刊 LaLa に掲載された[・・・]総勢63名の作家による原画270点以上を一挙公開」しています.わたくしが読んだことのある漫画家さんは63名のうち2割ほどで,ことに最近のひとたちは名前すら知りませんでした.それでも,展示されている原画はどれもすばらしく,色あざやかで,陶酔させられます.かなり大判のものもあれば,作品の原稿もあり,カレンダーなど付録のための原画もあります.『 LaLa 』に掲載された作品というのも,じつにさまざまですね.和田愼二氏の「あさぎ色の伝説」や,山岸凉子氏の「日出処の天子」,清水玲子氏の諸作など,ヴァラエティーに富んでいて,この雑誌の日本のマンガ史上での価値と意義の大きさを感じさせます.なお,会場内は「FANTASY」とか「PRETTY」といったコーナーに分けられていて,原画そのものを味わうにはいいのですけど,『 LaLa 』の雑誌としての特色を窺うためには,「長編」と「短篇」,「シリアス」と「コミカル」,あるいは「異色作」といったジャンル分けのほうがよかったのではないでしょうか.