クレィドゥ・ザ・スカイ

謎は解けなかった。

クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky

クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky


これ以外のシリーズ4作を読み終えたときの感想としていろんな疑問というか謎があったのだが、結局全然解決していない。でもそれが不満だというのではなく、それはそれでいいのだと思った。別に、全ての謎に答えが示される必要はない。これは小説であってミステリーじゃないのだから。
草薙水素は一度墜とされて、再びキルドレ、カンナミ・ユーヒチとして甦った。そうすると、「スカイ・クロラ」では本物と偽者(司令官)が同じ基地で相まみえるというなんとも奇妙な状況になっていたわけか。
というかもう前4作の内容をはっきりと思い出せない自分の記憶力が憎い。もう一回読もうかしらw

技術者が技術を発揮できない状況

ぐっと来る文章を見かけた。

私は、原子力発電は、技術者が理論通りに運用したら安全で最適な発電方法になると考えている。だけど同時に、これだけ政治的な業界で大きなお金の動くプラントが、技術者の手で技術者の思う通りに運用されるわけが無いと考えている。技術者のやる気を削ぐようなことが積み重なって、モラールや品質レベルが低下していき、最後には致命的な大事故を起こすに違いないと思っている。だから原子力発電には反対である。

技術者が技術を発揮できない状況を政治が作り出す。それが本当だとすれば、非常に腹立たしいことだと思う。でも同時に、技術者が、政治が介入する隙を作ってしまったという側面もあるのではないかという気がする。見たことないから推測の域を出ないけど。