桃の節句です!!
福島の桃も....まだですね〜。
昨日もこちらは雪で、せっかく咲いた水仙も.....。
ところで、お雛様というと思い出すことが。
我が家にはお雛様はありませんでした。
友達も、持ってる人少なかったし、別にほしいと思ったこともなかったと思います。
私が、小学校5,6年の頃のことです。
当時、母は仕事をしておりました。
今では珍しくないですが、この頃子供をもった女が働くって、結構珍しかったんですよ。
「かわいそうに。子供おいてはたらくなんて。」
な〜んて、隣のおばさんが、なぜか私を哀れんでました。
私は、学校から帰ってきて、夕方やってるテレビアニメ見放題だし、
好き勝手し放題で、喜んでたんですがヽ( ̄▽ ̄)シアワセ。
ある日の夜、母上が上機嫌でダンボールを持って帰って参りました。
母: 「これみて。」
と、高校生の姉が作った夕食を食べながら、テレビを夢中でみている私に呼びかけます。
しぶしぶ、横目でダンボールの中を見ると、
な、なんと、ダンボールの中にはお雛様が!!
母: 「すごいでしょう。五人囃子もあるのよ。」
といって、3人官女や小物を、ダンボールからだしています。
ダンボールのお雛様は、髪がぐしゃぐしゃで、着物も色あせていました。
三人官女の中には片手がないものもあります。
でも、お顔はこの頃はやっていた可愛い感じのお雛様ではなく、
着物は古くなっていても、キリッとした凛々しさのある面長のお雛様でした。
おく: 「どうしたの?これ?」
テレビから完全に目を離し、ダンボールの中をまじまじと見ながら、
このお雛様がどうやって母の手にはいったか、考えをめぐらしました。
母: 「拾ってきたの。」
にこにこしながら、想像もしなかった回答を母上が口にします。
(ひろった? お雛様を????)
その意味が理解できず、
おく: 「ひろったって?....どっから!!」
と聞くと、
母: 「ゴミ捨て場。」
おく: 「.........( ̄_ ̄ i)タラー?」
一瞬、絶句。
ゴミ捨て場からもって来る事は、拾うっていうのか?ってとんちんかんなことを考えていると、
母: 「大変だったのよ〜。きれいに捨てられてなかったから。
お雛様の冠とか、小物さがすの時間かかったんだから〜。」
おく: 「.......。」
私が、ゴミ捨て場あさってる母上に驚いていいのやら、
お雛様が捨てられていたことに驚いていいのやら、判断できずにいると、
母上はお雛様を見つけたときの話を自慢げに話し出しました。
この頃、母上は外回りの仕事をしていました。
車で外を走っているとき、ごみ捨て場にお雛様を発見。
そして、ゴミ捨て場をあさり、ばらばらに捨てられたお雛様を小物まで探しまくったそうです。
私は、ゴミ捨て場をあさる母上の姿と、それを遠くから見つめる近所の人々の視線を想像し、
ちと青ざめながら、
母は強し....( ̄_ ̄ i)タラー
と、心の中でつぶやきました。
それから、桃の節句には、
この右側の飾りがとれ、形もいびつになっった冠をつけるお雛様が
我が家には飾られております。
私も、うちのお雛様はゴミ捨て場からひろってきたんだと、学校で自慢しておりました。
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いま思うと、これが恐怖の始まりだったかもしれません.....。
最初の頃は、お雛様が捨てられた理由をあれこれ考えました。
古くなったから...とか、娘さんが結婚したから....とか....。
テレビでやってる”本当にあった怖い話”を想像し、
大丈夫だろうかとも思いました。
でも、姉も私も大きな病気ひとつせず、それぞれ結婚し、それなりに幸せに暮らしているので、
怖いどころか、お雛様のおかげで何事もなくすごせたと感謝しておりました。
しかし、この頃から母上にちょっとした異変が!!!!
母上は、この頃から骨董品...
いえ、古いガラクタに興味を持ち出したのです。
こんなもん使えないでしょうという割れた漆器とか
ひびのはいった火鉢などを買ってきます。
私が働きだし、お金がかからなくなると、ガラクタ集めに拍車がかかりました。
娘2人が結婚し、家をでたあとは、2階の私達の部屋は全てガラクタでうめつくされ、
鬱そうとした倉庫と化していました。
お雛様に取り付かれた????.....
まさかね〜(・・;)。
そろそろ、家じゅうがガラクタで埋め尽くされそうになった頃、
両親は折れた竹刀とか、底の割れたお琴とかと一緒に、引越しました。
当初はアパート暮らしだった私達夫婦は、
ガラクタがなくなり、すっきりした家をそのままにするのももったいなかったので、
空きやの我実家に転がり込みました。
で、ある日.....、
家のチャイムがなりました。
玄関にでると、そこにおまわりさんが!!!!
警: 「すみません。近くの派出所のものですが。」
おく: 「は、はい?」
警: 「こちらは、○×△(母上の名)さんのお宅でよろしいでしょうか?」
と、母上の名をいいます。
まず考えたのが、事故!?
でもそれだったら、まず電話じゃないの?と思いつつ、
おく: 「私の母ですが....今、引越してこちらにはいないんですが。」
住民票移動してないはずだからその件かなとか、
税金の問題かなぁとか考えていると、
警: 「じゃぁ、そちらで古物関係の取り扱いをされているんですか?」
と、全く想像していない質問が?
警: 「○×△さん。古物商許可証もっていますよね。それをみせて頂こうかと思いまして。」
おく: 「はぁ〜???こぶつしょう.....???」
なな、なんと、母上はいつの間にか、古物商許可証なるものをとっており、
おまわりさんは、その確認にきたとの事。
あわてて、携帯で母上の所に電話し、おまわりさんと話をしてもらい、
おまわりさんは帰っていきました。
古物商許可証は、所在地を管轄する警察署の防犯係に、関係書類を提出し、審査がとおればもらえるそうです。
母にとった理由をきくと、
母: 「あったほうがいいと思ったから♪」
おく: 「......。」
意味わからん!!( ̄[] ̄;)!!
尚、わが父上はかなり前に定年になったのですが、
退職金は振り込まれた次の日に全額引き落とされたと、いつもぼやいております。
長くなってしまいました。読んで頂きありがとうございます。
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