「嘘だらけの日中近現代史」を読んで、・・。

今日、東京出張のため立ち寄った広島空港で飛行機内で読むために倉山満著「嘘だらけの日中近現代史」 (扶桑社新書)を購入した。読み始めたら、とても面白く半分ほど読んだ。明日からの国際デザイン会議の参加の往復で読んでしまうであろう。
何が面白いかというと、私たちの知っている通説とは違う視点から、痛快に平易に論じているてんである。アマゾンのレビューで分かり易くコメントしてるのがあるので、下記に引用する。40人以上がレビューしているので、これを読んでも全体は理解できるであろう。
なお、他に驚いたのは、6月1日刊行で、3か月後の8月20日に7版という凄い売れ方である。新書であるので、現在では、40,000冊程度は売れたと推測される。1年後にはかなりのベストセラーになりそうである。

・・・・・・・・・レビュー引用・・・・・・・・・・・
『この著者の書を読むのは初めてだが、非常に博識でありながら、ユーモアがあって皮肉も効いていて、大変読ませる内容である。まず日本人が知っている「通説」を紹介し、その間違いやプロバガンダを抉り出して行く。「中国」「侵略」「侵攻」「満洲満州ではない)」「軍国主義」「ファシズム」「大虐殺」といった言葉の定義についても詳しく解説している。
まず著者は、中国に「近代」などなく、あるのは独裁の古代と殺戮の中世だけだと述べ、中国は「近代」国家ではないと断言する。中国はユーラシア大陸で最も生存競争が激しいので、人を騙すのは普通のこと。「生き残るためには平気で嘘をつく、真実・正義・良心の呵責などという何の役にも立たない世迷言は捨ててしまう。このリアリズムこそが中国人の真骨頂です」。
中国の歴史はかなり簡単にパターン化できるという。
1.新王朝、成立 → 2.功臣の粛清 → 3.対外侵略戦争 → 4.漢字の一斉改変と改竄歴史書の作成 → 5.閨閥、宦官、官僚など皇帝側近の跳梁 → 6.秘密結社の乱立と農民反乱の全国化 → 7.地方軍閥の中央侵入 →8.1へ戻る
時々、逆行したり順番を飛ばしたりするが、基本的にこのパターンを数千年間繰り返して今に至っているという。秦の始皇帝毛沢東も同じである。
また中国では、いついかなるときでも、外敵より内部の権力闘争に勝つことが大事だという。
満洲事変は日本の一方的な侵略だとの固定観念があるが、当時の国際法では全くの合法であった。中国は国際社会に日本の非道を徹底的に訴え、日本を悪魔化させ、国際世論を味方にする。日本はいつも宣伝で負けてしまう。満洲事変が起きる前、日本は一方的な被害者だったのに、加害者として糾弾される立場になってしまった。「南京大虐殺」も中国の宣伝戦の賜物である。情報リテラシーが低すぎる外務省にも問題があると著者は述べている。国際連盟を脱退することになったのも、政治と外交において稚拙だったせいである。』
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以上のほかに、満州事変以降の戦争は、軍部の暴走が原因と一方的に言われているが、この本を読む限り、外務省の力量の低さも要因である。今日でも、日本の外務省の酷さは有名であるが、全く、反省から学んでいないとしか言えない。もちろん、政治家の外務大臣も同様であると読み取れる。