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2013-08-05

【C84告知】『禁書目録×伊藤計劃 01』出ます

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イベント概要

コミックマーケット84 2日目

2013/08/11 日曜日 東京ビッグサイト

東館 O-51a「空蝉橋書林」(※委託頒布になります)

新刊情報

ジャンル:合体事故アンソロジー

誌名:禁書目録×伊藤計劃 01』

判型:新書オンデマンド 本文272ページ

頒布予価:1300円(たぶん)

書店委託:COMIC ZINさん(詳細は後日)

編者より

命からがら脱稿&入稿致しました『禁書目録×伊藤計劃 01』、08/11(日)コミックマーケット2日目東O-51a「空蝉橋書林」さんのスペースにて委託頒布させて頂く運びとなりました。

というわけで、「あの合体事故案件」の第三弾が出ます。電撃文庫×ハヤカワSFという、なんともマァ需要があるのかないのかよくわからないニッチ産業でありまして、毎度よく「何でこんな(妙な)パロディ企画立ち上げようと思ったんですか?」って訊かれたりするのですが、それ、編者である私がいちばん良く分かっていません。ええ。そういうわけで、「??? 何でこんな妙ちくりんな本作ってるんんだ俺わ???」みたいな感じで激しく困惑しながら編集してました。色んな意味で(頭が)ヤバイ本に仕上がっています。当日は是非会場にて手にとって頂ければ幸いでございます。

さておき、こんどはアンソロジーです。表紙カバーイラストは「コミックLO」でお馴染み、せいほうけいさんに描いて頂きました。スゴイ! ミサカがミサカがたくさん死んでる! 地獄的光景!(※表紙元ネタ)

そしてそしてゲスト作家さんには、Twitter界隈一の合体事故案件請負人、にのまえふみさん。某地獄サイバーパンク会から志願して頂きました山本情次さん。当サークルの既刊にて軍事考証担当を務めておりました、創作初挑戦の先坂棗――以上の3名をゲストとして招聘させて頂きました。更に更に更にメイン作家として私も2本の掌編を本のアタマとケツにそれぞれ1本ずつブチ込んでいますでございます。

我がサークルはじまって以来の大規模合体事故! ボンクラで地獄的内容! 合計五篇! そして総ページ数なんと272! 背表紙の角で殴れば人が死ぬ! その分単価もべらぼうなことになってしまいました……うっ、こればかりは……申し訳ございません……。しかし、しかしながら、その分大変読み応えのあるアンソロに仕上がったと、編者としてこればかりは自負しております。「ラノベも好きでハヤカワSFも好きです」「私は激しくボンクラな計劃おじさんです」「ド地獄成分マシマシの世界観が大好き」「学園都市 is 環境管理型権力」「高度ネットワーク知性体としての御坂妹って長編SF一本書けるネタじゃね?」みたいな御仁は、間違いなくど真ん中ストライクだと思いますので、どうかどうか、当日はよろしくお願い致します。


この本の企画主旨

この本、企画主旨が何ともわかりづらいので、この際明文化しておこうかなと。

とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』の両作品と、いずれかの伊藤計劃全作品をクロスオーバー、およびマッシュアップさせた小説作品が掲載対象となっています。そのルールさえ遵守していれば、クロスオーバーでキャラクターを共演させようが、世界観をマッシュアップして妙にハヤカワSFチックな学園都市を描こうが、何でもアリ、とさせて頂いております。なので、「クロスオーバーっつってるけど計劃キャラ一人も出てこね―ゾくそが!!!」というお叱りはごもっともではありますが、どうかその辺りはご容赦のほどを……。

もう一つ注意点としまして、今回の本に収録されます掌編は、それぞれ禁書目録超電磁砲本編のサイドストーリー」「既刊『超電磁砲×虐殺器官』の続編&スピンオフ」「既刊とは別世界線における新作エピソードとなりますので、それぞれの掌編に繋がりがあったり、またはなかったりします。その辺りのほどは、下記の作品内容紹介にて。


作品内容一部紹介(掲載順)

渡辺零「「私」のための物語」(twitter:watanabe052)

 「私たち」はネットワーク総体意識だ。

 「私たち」に接続された個別の「私」。その意識のひとつひとつを  ノ ー ド構成要素とした、「私たち」は巨大なネットワークだ。

そして対する「私」は写本だ。

 オリジナル原典と寸分違わぬ遺伝子配列パターンを有する、個々の「私」は写本群の一冊だ。

含有要素:本編サイドストーリー/絶対能力者進化計画/クラウドリソースとしての妹達/並列処理リソースとしての妹達/総体意識/ノードと写本/「原典」と「私」/意識の境界線/死に続ける「私」たち/大量死/生の連続性

※本編試し読みPDF

トップバッターは私。禁書目録超電磁砲本編のサイドストーリーにてございます。ミサカシスターズを束ねる脳波共振ネットワーク、『ミサカネットワーク』の主観(群)によって語られる、九九八二回目の「私」の死。ネットワーク知性体としての彼女「たち」のあり方を「From the Notheing, with Love」パロで味付けした、ハードSFタッチの掌編になります。


にのまえふみ「From the Sisters, with Love(前)」(twitter:ninomae_fumi)

「貴方の指摘が正確なものであった場合「妹達」計画が漏洩し、ザンジバーランドで遂行されているということになりますが」

「その仮定で話を勧めさせて頂きます。「妹達」計画については、我々は学園都市から提示された情報しか把握しておりませんが、計画自体は完全に凍結され、学習装置ともども完全に学園都市統括理事会の管理下にあると聞いております」

「そのとおりよ。あんな非道な計画自体が実行に移された事自体、学園都市の暗部、恥部。あたし達は二度と同じ過ちを繰り返したりはしないし、させるつもりもない」

 語気荒く断言する美琴に対し、ルーシャス・シェパードは静かに告げる。

「では、学園都市以外の何者かの勢力が、「妹達」計画を再現しようとしている――消去法で考えれば、そうなりますね」

含有要素:超電磁砲×虐殺器官 Vol."3"/魂の郊外/死者の国/究極の執行者/全地球監視網/帝国の地図/人形病/北米防疫線/優生学者/立案者/インテリペディア/計数されざる者達/プラハカブール/グロズニィグラード/規格外の「妹達」/新生「アイテム」/善について

※本編試し読みPDF

お次はにのまえふみさんによる既刊『超電磁砲×虐殺器官』の続編にてございます! とあるシリーズの時系列から16年後、学園都市特殊能力者部隊の指揮官と部下の間柄となっていた白井黒子御坂美琴ペア。彼女たちのもとに、米軍軍事官僚――ルーシャス・シェパード情報軍大佐が『ある資料』を手にやって来る。それがすべてのはじまりだった――増産され続ける規格外のミサカシスターズ、人形病、優生学者、それらを背後から操る「立案者」なる存在。事件は十六年前の因縁を呼び起こし、あの「原子崩し」や「究極の執行者」を巻き込みはじめ……といった具合に、この掌編、合体事故としてかつてない多重事故を起こしております。とある魔術&超電磁砲虐殺器官、Heavenscape、A.T.D、更にはメタルギアシリーズ……過積載過積載を重ねたこのクロスオーバー店長のオススメでございます。是非に!

既刊の続編……とは申しましても、内容自体は当サークルの既刊を踏まえていなくても大丈夫な仕様になっております。ご安心を。とはいえネタを100%楽しむためには既刊既読は必定でありますので、「まだ未読です……」という方は電子版のリリースを今しばらくお待ちください……!


山本情次「鰐の残骸」(twitter:Georg666)

「三年か」

 誰ともなく呟きながら、バックミラー越しに南西の方角を伺った。工藤の脳裏では未だ炎の朱に染まる二十三学区も、今では夜の帳に隠されている。

 空中でジェスチャを切り情報部の秘匿回線に接続。それを通して、三名に座標付きで招集要請を送る。数分後、ほぼ同時に三者三様の返信が表示された。

『from:Akiho 寝たばっかなんだから起こすなよオッサン! 死ね!』

『from:Bertha さいあく、ゲームの途中なんですけど。』

『from:Chinami 夜分にお疲れさまです。身支度して集合地点に向かいますね』

 工藤の片頬に苦笑が浮かぶ。全く持っていつも通りの、この三年間幾度と無く繰り返してきたやり取りだ。

 そしていつもの通り、工藤は彼女達を死地に送り出さねばならない――思わぬ形で思考が続き、工藤の顔から笑みが消えた。

含有要素:超電磁砲×虐殺器官 Vol.2スピンオフ/『鰐』の死骸たち/情報保安局都市内戦闘ユニット/技術最適化戦闘要員/中年兵士と三人の少女兵/カワイイ女の子が出て殺す/殺す/とにかく殺す/禁書15巻アトモスフィア/海南公司/環境管理型権力

※本編試し読みPDF

本誌の中堅を務めますのは、地獄サイバーパンク会(通称)からの刺客、山本情次さんによります「中年諜報員と三人の少女凶手」の物語。既刊『超電磁砲×虐殺器官 Vol.2』のスピンオフ作品となっております。

三年前のある事件を契機に編成された都市内戦闘ユニット、「『鰐』の死骸たち」。『黒鰐部隊』の生き残りである三人の技術最適化要員――秋穂、ベルタ、千波の三人は、学園都市情報保安局工作員・工藤亮指揮のもと、夜ごと都市の悪徳を闇から闇へと葬り去る――そんなサイバーインテリジェンスノワールバイオレンスな感じむんむんの掌編でございます。禁書目録十五巻とシュピーゲルシリーズ、マルドゥックシリーズ、それにDARKER THAN BLACKあたりのテイストを混ぜ、そこに伊藤計劃ガジェットをふんだんに詰め込んだアトモスフィアといいますか……店長の個人的お気に入り、「裏」オススメでございます!


先坂棗「Heaven(e)scape」(twitter:Yuyuko502)

 わたしの視界に映るのは、空に向かって勢いよく立ち昇っていく巨大な雲の柱だ。

 蒸気機関の発明以来、おそるべきスピードで進歩してきた現代科学。その集大成が、いまわたしの眼前に広がっている。

 内側から溢れる禍々しくも美しい光が、紫、緑、そして白へと色を変えていく。

 そんな光景を前に、

「あなたには、もう会えないのね」

 そう呟いた言葉は、誰に届くこともなく風の中に掻き消えていく。

含有要素:1945年サイコレズ/二人の魔女/不死者/変換者/第三帝国ヴィクターの手記/プロヴィデンス機関/ルナ機関/近代魔術師/ペーパークリップ作戦/マンハッタン計画IBM/クレデンザ

※本編試し読みPDF

お次は我がサークルの裏方を務めて参りました先坂棗による処女作1945年という激動の時代を生きた二人の『魔女』の物語でございます。第三帝国から合衆国へ。『ヴィクターの手記』を手にロスアラモスへ渡った不死の魔術師――レディリー=タングルロードは、「意識」の消失を迎えようとしている幼い魔術師と出会う。肉体の死を望む魔術師。そして死にゆく「意識」を持つ魔術師。二人の邂逅を描いた、『劇場版とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』×『屍者の帝国』による二次創作になっております。ちなみに本掌編は、次に掲載されている私の掌編と、設定・世界観を共有しております。どうぞ二篇併せてお読みくださいませ。


渡辺零「葬列の呼び声」(twitter:watanabe052)

屍者の王国――」

 それに次ぐ司令官の言葉。

不死身の魔女を戴に据えた、さながらこれは独立国家だ。『王国』を守る最新鋭屍者の性能は生者を超越して余りある。自己増殖機能を実装されたヤツらの個体数は増加の一途を辿っている。警戒網は厳重であり、侵入は容易ではない」

「だからこそ、我々『ナイトレイヴンズ闇鴉部隊』が選ばれた」

「その通りだ、セクウェンツィア少佐」

 私の言葉に、司令官の肯定が返ってくる。

   R    A    W  信頼性代替核弾頭を使用して『王国』を消し飛ばすのはたやすい。師団規模を投入して『王国』を攻略するのも同じくだ。だが、『第一階層』の逮捕が最優先事項である以上、任務は少数精鋭の部隊によって秘密裏の内に完遂される必要がある」

「『レイヤーワン第一階層』の潜伏場所を特定していること自体、最上級の保安等級がつけられて然るべき情報だ。我々が動き出したことを、ヤツらに勘ぐられてはならない」

「作戦手順は」

「いつも通りのフリーフォール自由落下だ」

含有要素:地獄の黙示録/復讐/罪/トラウマサイコレズ/ポスト核戦争/遍在する終末/第一階層/不死の魔女/北米内戦/無制限核報復/東欧/屍者の国/潜入任務/疑似霊素分子/欲求の双曲線/タクティカルエロスーツ姉ちゃん/特殊部隊4人vsゾンビ100体/エロい/あとエロい

※本編試し読みPDF

トリの一篇は私。

『劇場版とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』と『ゼロ・ダーク・サーティ』を川崎チネチッタで交互に見続けた末にあたまがばくはつしてできたのがこの掌編になります。何だコレ……。

劇場版禁書目録の新ヒロイン、シャットアウラ=セクウェンツィアちゃんがタクティカルエロスーツ&スポブラ&特殊部隊員なんて具合に私のツボを押しまくるキャラ造形でありまして、そこに『ゼロ・ダーク・サーティ』に出てきたDEVGRUの「ガチ濡れ仕事屋感」や、「特殊部隊vs屍者軍団とか面白くね?」「近未来版・屍者の帝国とか良くね?」といったネタを重ねていった結果、こんなものが出来上がってしまいました。

屍者の跋扈と民族虐殺、そして核戦争により荒廃した近未来が舞台の、既刊とは別世界線で展開される物語――《大災禍》の後の東欧に、突如『屍者の国』が打ち立てられ……といえば、計劃おじさん各位にはどんな話か想像がつくと思います。よろしくお願いします。



というわけでして、以上の全5篇272ページ(当初200ページ以内に収めるつもりだったことは俺たちの間だけの秘密だ……)。コミケ二日目当日は東O-51aの空蝉橋書林さんのスペースを間借りさせて頂きました上で、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

あ、隣に置いてある空蝉橋書林さんの『書皮マニアクス TOKYO-02』もよろしくね! 禁書×計劃本なんてニッチ本に興味がある方、どうせ本好きなんでしょ? だったら一緒に買ってっちゃいなよ〜〜〜(ステマ)。

とあるファンの一人とあるファンの一人 2013/08/15 23:39 申し訳ありませんが、今作『禁書目録×伊藤計劃 01』は通販のご予定あるでしょうか。アリスブックさんのところでは「超電磁砲×虐殺器官 Vol.1」は売り切れの状態なので、こちらはVol.2を含めて、再販のご予定はいかがでしょうか?こんな素晴らしく面白い作品見逃したのは悔しいですね(笑

k_watanabek_watanabe 2013/08/20 00:04 コメントありがとうございます。
既刊の「超電磁砲×虐殺器官 Vol.1&Vol.2」は、電子書籍版でのリリースを現在準備中です。八月一杯目処に現在作業中ですので、委託の準備が出来次第こちらのブログで告知させて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。
また新刊『禁書目録×伊藤計劃 01』はCOMIC ZINさんの方で販売ページが出来ております(http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=17230)。もう間もなく販売可となる予定ですので、こちらも併せて告知記事を打たせて頂きます。お待たせ致しまして申し訳ございません……。

とあるファンの一人 とあるファンの一人 2013/08/22 01:59 これはありがたいです!期待して待ちます!

がぴがぴがぴがぴ 2017/06/12 10:48 いきなりで申し訳ないのですが、『禁書目録×伊藤計劃 01』は今後発売される予定はありますか。
どうしてもこの作品を買い取りたいのですが。

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