映画は映画だ

久しぶりに韓国映画を見たなあ、と思ったが、果たして私はいままでまともに韓国映画を見たことがあっただろうか?
そんなことはどうでもいいのだが。

映画は映画だ、なんていうタイトルなので、もっとメタフィクショナル的かと思いきや(いや十分メタってますが)。
カメラを前にしたガチンコの殴り合いは映画になるんだろうか、それともそれがリアルなのか。
ラストは、虚構と現実が入り乱れる。ガンペ(ソ・ジソブ)の表情に痺れた。


映画は映画だ [DVD]

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フェリーニの『道』を見たとき、安易にもトリアーの『奇跡の海』を思い出してしまった。神に仕える者は常に純粋な者でなければならない。
別に対比したいわけではないが、どちらも無垢な愛を具現化したように感じる。

ザンパノがジェルソミーナを置き去りにするときのカメラワークが良かったなあ。その後のザンパノのオート三輪が荒涼な道を走って行くシーンも。
やはりジェルソミーナはザンパノを救えなかったことに対しての罪悪感で気がふれてしまったのだろうか。

愛に溢れていて美しい映像だった。



道 [DVD]

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奇跡の海 [DVD]

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