ひぐらしのなく頃に解(PC版)読了

 PC版ひぐらしのなく頃に解をやっと全部読み終えました。
 以下感想。まぁ発売日からだいぶ経ってるけどアニメ版第3期があるって話なので一応反転。

  • まず。面白かったです。ハラハラドキドキできたし、テーマにも納得できました。
  • 最後までやりきらないと評価できない作品だなーと思った。ってゆーかこれを1回ずつリリースってどんだけ(爆)。鬼隠し編でやめちゃってもおかしくないような。
  • ループもので第3視点っていうのは結構あるけど、そこから「ルール」を読み取るというのは新鮮だった。
  • ルールXもちょっとショックだった。空気が人を変えて犯罪を起こさせる、っていうのをこういう形で見せてくるとは。
  • 最終的にちゃんとタネ全部について説明してくれたのがかなり嬉しかった。スタッフルームで言ってた「回答を提示しない作品」、わても嫌いなので。
  • ちゃんと設定に筋が通ってるのはすごいなぁ。まぁ後出し感があるとこも結構あるけど(汗)。それでも納得できる形だなーと思う。
  • 話のテーマもしっかりしていて面白い。テーマに寄りすぎて祭囃し編の終わりがなぁなぁになっちゃったけど(爆)、でもそれこそがこの作品のテーマを如実に著しているわけで。
  • そう考えると、これは同人じゃないと出せないよなぁと思う。わても漫画や小説作ってるけど、やっぱこういうこと考えちゃって、「敵」をどう作るかとても悩む(なのでわての場合は純粋悪に近い敵が多いんだけど)。これを真っ正面から取り上げて、なおかつ面白いのは良くできてるなぁ。
  • 自分はこのテーマに共感できるのでこの終わり方はかなり好きなんだけど、鬼隠し編のオカルトサスペンス的なところからはかなり方向性が違うからそういうのを期待したファンからは難しいのかも?
  • というか、鬼隠し編の時に「これだけの能力がある面子なのになぜそれを使わない!」とか思って、鬼隠し編はあまり評価高くなかったんだよね。でもそれが実はテーマに関わっていたという。最後までやったからこそ、わての中での鬼隠し編の評価が上がったので、やっぱ最後までやって欲しい作品だなぁと。
  • あと、これはやっぱり「ゲーム」だったんだなぁと。「推理をする」ということは「他のあり得る可能性」について想像することで、それは「短絡的な解」を避け「最善の策」を見つけ出すことに継ながる――推理を始めた時点で、この作品の目的に乗せられちゃったってことかも。
  • 梨花かわいいよ梨花。わては「みんなが知らないところでけなげに頑張るキャラ」にとても惹かれるのでヒロイン内では古手梨花が一番。羽入もいいキャラだなぁ。
  • ってゆーか今ペンネームの意味が分かった(汗)。最初の頃からちゃんとヒントあったんだなぁ。後出し感があったけど、最初からちゃんと見ていくと実際にはかなりヒントがあったのかも。
  • 逆に、最初は三四さんが好きだったんだけど、背景が分かっちゃうと普通のキャラだなーと思ってやや興ざめ。もっともそれこそがこの作品のテーマなんだけど。本当の悪人いないからなぁ(三四さんを後ろで操ってたのはそうかも?)。
  • あとはもう少しラブラブ分が……結局圭一はどっちとくっつくのかとかその辺まで見たかったなぁ。まぁそれはこの作品とは合わないのかも。
  • ……ってゆーか、これって壮大な「絵本」だったのかも。ある意味、とても「子供向け」の作品という気がする。テーマの趣旨、圭一達の性格、悪い人のいない世界観。


 鬼隠し編の作風や、ナタを持ったレナのメインビジュアルといった、猟奇的な部分がどうしても目に付いちゃうけど(それを売りにしてるとこもあるんだろうし)、でもむしろこれは中高生にやって欲しい作品という気がする。漫画版は読んだことないけど最後までちゃんとやるのかな。というか小説形式でそのまま出して欲しいなという気も。