うさぎドロップ 第11話「はじめの一歩」(終)

 乳歯がぐらぐら落ち着かないりん、さらにもう一本ぐらぐらと――。


 最終回。
 とにかくひたすらりんちゃんがかわいかった! もうそれは掛け値なしに。デフォルメの多い、巡るましく変わる表情が素晴らしかった。というかその絵柄や淡泊な塗りからは思えないくらい、かなり作画良かった気がする……。
 りんちゃんがかわいかったのは外見だけじゃなく、性格も良かったんだと思う。りんちゃんは、おじいちゃんに育てられたからか大人らしいおとなしさがあって、でも子供らしい素直さも併せ持っているのが良かったんだと思う。
 ……それは言い換えると、大人にとって都合のいい子供であって、また同時に、大吉は親代わりとしての適性があまりにありすぎていて、これはレアケースなんじゃという気持ちが拭えない(汗)。もちろんそれは「とりたてて能力のない少年が勇者となって世界を救う」くらいのレアケースさだと思うので気にしてはいけないんだけど、それでもファンタジー作品ではないからなぁ……。
 でもその幸運以外は、とてもバランス良く盛り込まれていたなぁという印象。あらゆることが過不足なく、その上で真面目になりすぎない楽しめる作品でした。
 漫画版はこのあともあるんだろうか、ならぜひ第2期を! このあとの二人がどうなるのか気になりすぎる……。